駐日大使館で「手を携えて未来へ向かう――中日国交正常化50周年中日大学生フォーラム」開催
2022-04-05 08:20

  3月29日、駐日大使館で「手を携えて未来へ向かう――中日国交正常化50周年中日大学生フォーラム」が開催され、楊宇臨時代理大使が基調演説を行うとともに、学生らとインタラクション・意見交換を行った。北京大学、浙江大学、同済大学、北京師範大学、東京大学、筑波大学、早稲田大学、慶応義塾大学など23大学で学ぶ両国の留学生30人がオンラインで参加した。大使館教育処〈部〉の胡志平公使参事官が司会を務め、人民網、CCTV大富、東方新報、時事通信社、共同通信社など中日両国の多くのメディアの代表がオンラインで出席した。

  楊氏は基調演説で、中日国交正常化50周年のテーマをめぐって学生らと一緒に国交正常化の歴史と両国関係発展の歩みを回顧し、次のように指摘した。中日間の利益の融合はかつてない広がりと深まりを見せており、両国関係の発展は両国人民に決めて大きな利益をもたらした。同時にわれわれは、目下の中日関係はチャンスと挑戦が併存する時代にあることも見なければならず、双方は今年の国交正常化50周年を機に、初心を温め、チャンスをつかみ、困難に打ち勝って、共同で新しい時代の一層健全で安定した、成熟し強靱になった中日関係を築くべきである。

  楊氏は、未来は青年のものであり、希望は青年にかかっており、中日関係のすばらしい前途は若い世代が共に努力して実現する必要があると表明した。さらに両国の学生たちに、独立で考える能力を持つ、中日の意思疎通の懸け橋になる、中日友好の志を立てる、の3点を提案し、この日のイベントでの思想交流を通じて友情を育むよう希望した。またみなが民間交流使節としての自覚を強め、中日友好事業に進んで加わり、それぞれの分野で両国の交流協力の促進に積極的に貢献して、中日友好を伝え、広く発揚するための新鮮な血液を補うよう希望した。

 感染症の影響を受けてフォーラムはオンライン開催に変更されたが、学生たちの熱意は減じていない。両国の大学生はこれより先、五つのグループに分かれ、「オリンピックが教えてくれたもの」、「新時代の中日関係――私の諫言」、「中日両国メディアへ私の提言」、「中日友好関係の構築における若者の役割」、「留学の経験をどう活用するか」などの議題をめぐって2週間のオンライン研究討論を進めていた。同済大学国際文化交流学院の高倉貴美さん、筑波大学人間総合科学研究科の白逸朝さん、北京大学国際関係専攻の大坪慎太郎さん、千葉大学遺伝子製薬学免疫学専攻の劉偉さん、北京語言大学中文専攻の大塚萌萌さんの5人がフォーラムで代表として発言した。学生たちは、自身の留学の経験を交えて、相手国の言語、文化、社会を学び知り、相互尊重。・理解・信頼を深めることは友情を築くための重要な前提だとの認識で一致していた。そして口々に、留学の有利な条件を生かして、中日友好の促進に積極的に貢献したいと表明した。