孔鉉佑大使、第18回「北京-東京フォーラム」閉会レセプションに出席 岸田文雄首相から祝辞が寄せられる
2022-12-23 16:22

 12月8日、孔鉉佑駐日大使は中国駐日大使館と言論NPOの共催による第18回「北京-東京フォーラム」の閉会レセプションに出席した。岸田文雄首相がレセプションに祝辞を寄せた。レセプションには、フォーラム実行委員会日本側委員長で大和総研名誉理事の武藤敏郎氏、日興リサーチセンター理事長で元日本銀行副総裁の山口広秀氏、日中友好会館会長代行で元駐中国大使の宮本雄二氏、言論NPO代表の工藤泰志氏らフォーラムの日本側来賓と日本の政界、財界、学界、メディア界の代表者60余人が出席した。





 孔大使はあいさつで、第18回北京-東京フォーラムの成功に祝意を表し、次のように述べた。

 今回のフォーラム開催中、中日双方の来賓は「小異を残して大同に就く」精神を十分に発揚し、中日関係が直面するチャンスと挑戦に着眼点を置き、「世界の平和と国際協調の修復に向けた中日両国の責任」というテーマを巡って、率直に考えを述べ、見解をぶつけ合い、多くのコンセンサスを得て、期待以上の成果を収めることができた。

 国交正常化以来、両国関係は平凡でない50年を歩んで、すでに「天命を知る」段階に至った。未来に向けて、双方はますます東洋文化の知恵を生かし、冷静かつ客観的に互いを見つめ、差異を乗り越えるよう努力し、矛盾や意見の相違を適切に処理し、引き続き両国の平和共存、互恵ウィンウィンを図るべきだ。

 各参加者がフォーラムの成果を両国の各界に広く発信することによって、平和を守り協力を促すという共通の声が社会の普遍的認識となるよう期待する。双方は、これからも「民で官を促す」伝統を継承し、有識者のすぐれた見識が両国それぞれの外交政策に反映させるようにし、両首脳間の重要なコンセンサスに導かれ、連携して新しい時代にふさわしい建設的安定的な中日関係を構築しなければならない。



   



 武藤委員長は、岸田文雄首相の祝辞を代読した。岸田首相はその中で、フォーラムの成功に祝意を表し、次のように述べている。私と習近平主席はタイでの会談で、建設的安定的な日中関係の構築に向けて緊密な意思疎通を維持することで意見の一致をみた。日中間には、さまざまな課題や懸案の問題があるからこそ、政府間の対話を行う必要がある。「東京-北京フォーラム」は、日中関係の発展に多くの貢献をしており、このような民間の対話は大変意義がある。

 岸田氏は、言論NPOと中国国際伝播集団が共同で実施した世論調査によると、両国の国民の多くはアジアの平和を強く望み、いまの国際情勢は安定しておらず、日中両国は連携して世界平和を守るべきだと考えていると述べた。

 さらに次のように述べた。今年は日中国交正常化50周年だ。この50年、両国の先輩たちは地域の平和と安定の維持に努める責任を担うことを誓い合った。この目標を実現するため、われわれはアジアの未来に向かって、絶えず対話を進めなければならない。

 工藤泰志言論NPO代表は乾杯のあいさつで、次のように述べた。密接につながった隣国である日中は、多くの利益と懸念を共有している。地域の平和・安定・繁栄を維持することは両国各界の幅広い期待である。双方が連携して努力すれば、さらなる互恵ウィンウィンの結果が得られるはずだ。

 レセプションでは、日本側参加者が孔大使に中国共産党第20回全国代表大会の成功を祝し、新しい年も両国関係の改善の勢いが続くことを期待し、新しい時代ふさわしい日中関係の構築に貢献したいと表明した。