孔鉉佑大使、第15回中日省エネ・環境総合フォーラムに出席
2021/12/26

 12月26日、孔鉉佑駐日大使は第15回中日省エネルギー・環境保護総合フォーラムに出席するとともにあいさつした。今回のフォーラムは中国の国家発展・改革委員会、商務省、駐日中国大使館と日本の経済産業省、日中経済協会が共同で開催し、オンラインとオフラインを結びつけたハイブリッド方式で北京と東京で開かれた。中国国家発展改革委員会の何立峰主任、叢亮副主任、中国商務省の任鴻斌次官、萩生田光一経済産業大臣、山口壯環境大臣、日中経済協会の宗岡正二会長らが出席するとともにあいさつした。中日両国の政府関係者、企業家、専門家・学者らが参加し、中国石油化工集団、国家電力投資集団、AGC株式会社、日立造船株式会社の関係責任者が両国の企業代表として発言した。

 孔大使はあいさつで、次のように表明した。中日省エネ・環境総合フォーラムは世界の気候変動などの問題に共同で対応する双方の意思を十分に表し、両国の経済技術交流の推進、実務協力の促進に積極的な影響を果たしてきた。こんにち世界は気候変動対応の差し迫ったニーズに直面し、カーボンニュートラルの推進・グリーン発展の実現はすでに世界のすう勢となっている。世界のエネルギー消費は一層クリーンなエネルギーに転換しており、エネルギーの供給、転換および利用は、すべて大きな変革を経て、リスクとチャレンジ〈課題〉に直面するだろう。中日双方には省エネ・環境保護分野において良好で深い協力の基礎があり、双方はフォーラムというプラットフォームをうまく使い、互恵ウインウインの原則に従って、グリーン発展〈開発〉協力を積極的に進め、共同でチャレンジに対応すべきである。

 また次のように強調した。グリーン発展は中国の新しい発展理念の中で重要な地位にある。習近平主席は、緑水青山〈山紫水明〉は金山銀山であり、生態環境を守ることは生産力を守ることであり、生態環境の改善は生産力の発展であると指摘した。中国が生態建設分野に力を入れるのは一時的な選択ではなく、自身の発展哲学の昇華であり、人と自然の調和した発展の新しい枠組みを構築し、世界の生態系保全に貢献する狙いがある。グリーン発展は開かれた発展の質の向上に役立ち、開かれた発展はグリーン発展の広々とした空間〈余地〉を与えた。グリーン発展は新たな経済業態と貿易・投資需要を生み出し、国際経済貿易ルール発展の新しい契機をもたらした。中国は高い基準の国際経済ルールに進んでベンチマークし、ビジネス環境の最適化に力を入れ、ルール・マネジメント・規格など制度型の開放を推進することを打ち出しているが、その最終的な目標は、国内循環システムと国際循環システムとの間のさまざまな不合理な垣根と障壁を取り払うことであり、世界経済とグリーン発展のため一層良好なルール環境を生み出すだろう。

 さらに次のように指摘した。中国のグリーン低炭素発展は大きな経済社会の変革であり、膨大な規模の投資をけん引し、巨大な市場チャンスと協力空間を生み出すだろう。中国としては日本側と共に、グリーン低炭素、省エネ・環境保護などの分野の国際協力に積極的に参画したい。中日両国が初心に返り、心を合わせて助け合い、新しい時代の中日関係の新しい未来を一層揺るぎなく力強く切り開き、よりよく両国人民に幸せをもたらし、地域と世界に恩恵を及ぼすようにしたい。

 この日午後の分科会で、中日双方はエネルギー効率の向上、自動車の電動化・スマート化、水素・クリーン電力、中日長期貿易の四つ議題の交流を進め、合わせて11件の協力プロジェクトに調印した。

 同フォーラムは2006年から15回成功裏に開催され、累計413件の協力プロジェクトが調印され、両国の地方自治体、企業、研究機関の省エネ・環境分野における協力の良好なプラットフォームを作ってきた。