孔鉉佑駐日大使、四川和歌山友好省県締結式にビデオメッセージ
2022/01/27

 1月26日、孔鉉佑駐日大使が中国四川省と日本和歌山県の友好省県提携議定書締結式にビデオメッセージを送った。



 孔氏は両省県の友好関係正式締結に祝意を表し、次のように述べた。今年は中日国交正常化50周年で、一緒に記念すべき重要な年だ。習近平主席と岸田文雄首相は国交正常化50周年を機に、新しい時代にふさわしい中日関係の構築を図ることで重要なコンセンサスを得て、両国関係の方向を示した。両国の各界は手を携え協力して、両首脳の重要なコンセンサスを実際の行動で体現し、政治的相互信頼と互恵の協力を深め、人や文化の交流を拡大し、矛盾と意見の相違を建設的に管理し、中日関係の安定・改善・発展を図って、一層堅固で強靱(きょうじん)な、成熟し、しっかりした中日関係を次の50年につなげるようにすべきだ。

 さらに次のように述べた。地方交流・協力は中日関係を発展させる重要なよりどころと活力の源である。近年、両国の地方が時代の必要に合わせて、協力の潜在力を掘り起こし、協力の余地を広げたことによって、高度先端技術、グリーン低炭素、デジタル経済、医療・健康、人・文化交流など各分野の実務協力が絶えず深まっている。四川省成都を含む六つの「中日地方開発協力モデル区」の建設で、双方の協力の意欲が一段と引き出され、互恵協力の新たなハイライトを生み出した。双方は地方交流・協力を一段と推し進め、協力の成果の商業化を加速し、中日関係の発展にさらに弾みをつけるべきである。

 孔氏はまた、次のように述べた。四川省は中国西南の経済の要地で、天府の国と呼ばれ、和歌山県は近畿地方の中央部にあり、地理的位置に恵まれている。四川省と和歌山県はパンダによって結ばれ、白浜の野生動物園アドベンチャーワールドはすでに17頭のジャイアントパンダの繁殖に成功し、パンダ繁殖国際協力の最もよい成績を上げている。四川省と和歌山県はパンダ繁殖の共同研究をきっかけに、教育・研究、人材養成、旅行・観光などの分野で実り多い協力を繰り広げ、防災減災、感染症対策の相互援助、青少年などの面で踏み込んだ交流を図って、お互いの友好的感情を深めた。今回友好省県関係が正式に結ばれたことで、双方の各分野における交流・協力の深まりが一層強力に保証されるだろう。四川省と和歌山県が友好関係締結を新たな出発点にして友好交流を強化し、共通の利益を広げ、双方の協力をもう一段階押し上げるよう期待している。



 四川省の黄強・省長と和歌山県の仁坂吉伸知事がオンラインの締結式に出席し、双方を代表して署名した。両省県の関係担当者も参加した。