呉江浩大使、劇場版『再会長江』完成披露試写会に出席
2024/04/12

  4月7日、呉江浩駐日大使は丁玥夫人を伴い、大使館で開催された劇場版『再会長江』完成披露試写会に出席した。これには日中友好会館の宮本雄二会長代行夫妻、元東京国際映画祭チェアマンの依田巽氏、日中友好協会の橋本逸男副会長、中国の配給代表の江蘇省電影集団の胡璽鼎社長、映画の監督を務めた竹内亮氏、ヒロイン役を務めた茨姆さんとその妹の追瑪さんらが出席し、大使館の楊宇・公使および関連部門の責任者が参加した。日本の著名な文芸界関係者、映画評論家、メディア関係者および学術研究機関、地方友好団体の代表ら200人近くが会場で映画を鑑賞し、交流した。

 

  試写会ではまず約2時間の劇場版『再会長江』を上映した。映画は長江の雄大な自然の景観を映し出し、この10年の長江沿岸の経済・社会の発展と人々の暮らしの変化を記録したもので、チベット族のヒロイン茨姆がたゆまぬ努力で民宿を開業し、夢を実現させるエピソードは見る人の胸を打ち、多くの観客が感動の涙を流した。

 上映後、観客がまだ余韻に浸っていると、チベット族の民族衣装を身にまとった茨姆さんがサプライズで登場し、会場を沸かせた。その後、呉大使、竹内監督、茨姆さんがトークイベントを行った。竹内監督は10年ぶりに再び長江を撮影して感じたことやいろいろな逸話や面白い話、中国のこの10年の急速な発展、都市と農村、生活の急激な変化に驚いたことを話した。茨姆さんは日本を訪れた感想を述べ、将来の夢は民宿の規模をより拡大し、より多くの人に故郷の魅力を紹介し、環境改善と経済発展を促進することだと語った。呉大使は映画を見て感じたことを交えて、茨姆さんが自らの奮闘でより良い生活を送れるよう励まし、竹内監督がより多くの優秀なドキュメンタリー映画を撮影し、客観的で、真実の、生き生きとした新時代の中国の姿を映し出すことを期待していると述べた。

 

  呉大使はレセプションのあいさつで次のように述べた。『再会長江』は独特な視点と巧みな撮影で、この10年の長江沿岸地域の大きな変化を反映しており、新時代の中国社会の発展・進歩の縮図である。中国政府は雲南省などの少数民族地域の経済・社会の発展を継続的に強く推し進め、現地の人々のためにより多くの幸福をもたらしていく。日本の友人が映画を通して中国を知り、実際に中国を訪れて、歩いたり、見たりして、現代中国の発展の足どりを感じることを希望する。

 竹内監督は、中国は人々にあこがれを抱かせる国であり、映画作品を通して日本社会に本当の中国を紹介することで、より多くの人が中国を訪れ、中国を知ってもらいたいと述べた。

 依田氏は次のように述べた。映画が長江源流の最初の一滴を撮影したことは人々に深い印象を抱かせる。もし日中友好交流を大海に例えるならば、映画は一滴の水のようであり、このような映画がますます増え、友好交流の洋々たる水を注入し、日中の相互信頼と友誼を大いに発揚することを希望する。

 

  イベントは活発な雰囲気に包まれ、笑い声が絶えなかった。来賓らは列をなして竹内監督、茨姆さんらと活発に交流し、一緒に記念撮影し、誰もが映画のストーリーに感動し、心を動かされ、中国の現代の発展と少数民族の地域・風土により深い認識と理解を得ることができたと述べた。人民日報、新華社、中央広播電視総台、中国新聞社、チャイナデーリーや朝日新聞、読売新聞、テレビ朝日、TBSテレビ、フジテレビ、ロイター通信など20社近い中国・外国のメディアが現地で取材した。

 『再会長江』は12日から日本全国の主要な映画館で公開される。映画の制作者側は上映に合わせ、横浜中華街で『再会長江』を題材にした写真展を2週間限定で開催する。茨姆さん姉妹は群馬県を訪れて現地の人々と交流するという。