中国大使館で「2016年度新疆籍優秀自費留学生奨学金」授与式
2016-11-07 09:05
 

    10月25日、駐日中国大使館は「2016年度新疆籍優秀自費留学生奨学金」授与式を行った。程永華大使、劉少賓公使、胡志平公使級参事官がこれに出席した。東京大学、筑波大学、徳島大学などの10大学で学ぶ11人の奨学金獲得者、新疆籍在日留学生代表、日本の新疆同郷会代表および中国留学生学友会代表ら計50人余りが参加した。程大使と劉公使はそれぞれ奨学金獲得者に証書と奨学金を授与した。

    程大使は講演し、新疆の経済・社会の発展情勢を紹介し、次のように表明した。一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)建設の推進に伴い、新疆はシルクロード経済ベルトの中核的な地域として新たな発展のチャンスを迎えており、これは広範な日本留学生、特に新疆からの留学生に、祖国に恩返しをし、故郷を建設するための幅広い空間(余地)を与えるものでもある。新疆籍の日本留学生が国外で学び造詣を深める機会を大切にし、視野を広げ、見識を高め、専門的な学問を早く身に付け、祖国と故郷の発展に寄与するよう希望する。

    程大使は次のように述べた。広範な在日中国人留学生は中日民間交流の重要な参加者だ。来年は中日国交正常化45周年にあたり、両国関係は一層の改善のための重要な機会を迎える。在日新疆籍留学生が積極的に民間友好交流活動に参加し、中日両国人民の相互理解増進のために積極的な役割を果たすよう希望する。

   

    徳島大学博士課程で学ぶグリノ・ママツソンさんが奨学金獲得者を代表してあいさつし、次のように述べた。2014年に東南大学臨床医学専攻を卒業した後、知的渇望を覚え、家族のサポートと国内の恩師の支援のもとで、徳島大学に来た。今回の奨学金獲得は、自分の学業成績が故郷の政府に認められたもので、喜びを感じており、さらにそこから鼓舞・激励を受けた。今後、学業の研鑽に努めると同時に、祖国からやって来る各民族の留学生と共に様々な友好交流活動に一層積極的に参加し、「民間大使」をしっかり務め、中日両国の友好促進に貢献していきたい。

    日本新疆同郷会のアブドラシド会長はあいさつの中で在日新疆籍僑胞を代表して、地元政府の在日新疆籍留学生への気遣いに感謝し、故郷の経済・社会の発展で顕著な成果が得られたことに喜びを感じている表明、さらに次のように述べた。何年も前、新疆は多くの日本人にとってまだ見知らぬ、神秘的な場所だった。今では、新疆はシルクロード経済ベルトの中核的地域となり、国際的な影響力がますます増している。新疆出身者として、喜ばしく、誇りに思う。在日新疆籍留学生が互いに関心をもち、互いに助け合い、学業を着実に修め、祖国と故郷の人民の期待に背かないことを希望する。

    新疆ウイグル自治区政府は人物・学業共に優れた新疆籍自費留学生がよりよく学業を終えるよう励まし、支援するため、また祖国のために力を尽くし、郷土を建設する彼らの情熱をかき立てるため、2011年に新疆籍優秀自費留学生奨学金を設けた。これまでに計107人の新疆籍の日本自費留学生が奨学金を得ている。