日本の大学生京劇団の訪中公演成功
2017-01-13 16:37
 

    12月27日夜、駐日中国大使館と孔子学院本部の主催、桜美林大学と同大孔子学院の共同企画による桜美林大学学生京劇団の訪中公演が北京大学百周年記念講堂の舞台で盛大に行われた。京劇の古典的演目「三岔口」、「白蛇伝」などが演じられ、2000人近い観客が中国の国粋盛宴を目で楽しみ、素晴らしい公演にその場にいた中日両国の学生は中国文化の美を深く味わい、さらに文化交流での相互学習という独特の魅力を深く感じ取った。

    駐日中国大使館が招待し、支援した今回の日本の学生京劇団による訪中交流公演は日本の若者の中国に対する認識と理解を増進させると同時に、両国の若者の間の友好交流を後押しし、両国人民間の友好的感情を深めた。今回の公演・交流活動は北京大学、中国戯曲学院、上海戯劇学院、陳経綸中学など各校から力強い支援を受けた。

    北京大学の呉志攀常務副学長、孔子学院本部副総幹事で国家対外漢語教学指導小組弁公室(国家漢弁)副主任の夏建輝氏、桜美林大学の三谷高康学長および駐中国日本大使館の伊藤康一臨時代理大使が23日夜の公演に招かれ、出席しあいさつした。出席者はほかに、北京大学の柯楊・常務副学長、葉静イ(さんずい+猗)党委副書記、中国戯曲学院の徐超・党委副書記、陳経綸教育集団の張静・党総支部書記ら。北京大学京昆社、陳経綸中学学生合唱団も素晴らしいステージを披露した。

    桜美林大学は文部省(現在の文部科学省)の認可を受け、2000年に中国京劇課程を設けて、日本で唯一、京劇を教える大学となった。2006年、同校は孔子学院を設立し、同院の強力な支援と後押しの下で、京劇課程は幅広く歓迎されることとなった。今回の学生京劇団の公演は京劇界の名優梅派の梅葆玖氏を師匠とする、同校の戯曲学博士の袁英明教授が自ら指導を行った。公演に参加した40人余りの出演者の多くは桜美林大学の演劇専攻の学生で、年齢は19~22歳。中国文化および京劇芸術に興味を抱いたことが切っ掛けとなり、わずか1年足らずの短い期間で苦労と努力の末、中国語が全くできない、ましてや中国の戯曲など全くわからないという状態から、最終的には舞台で中国語を使って中国の国粋を公演できるまでになった。手眼身法歩(踊りの5法:手の動き、目の動き、体の動き、動きの要領、立ち方・歩き方)は真に迫り、唱念做打舞(四功〈歌い、読み上げ、演技、立ち回り〉と踊り)は上手に真似ることができており、抑揚や休止の具合も上手く、正確な発音、習熟度の高い調子で、一つ一つの動作がしっかり型にはまり、熟達した演技で多くの京劇芸術家、戯曲専攻の教師・学生やアマチュア京劇役者の喝采を博した。

    この学生京劇団はさらに12月23日、上海戯曲学院で中国の学生と交流公演を行った。