北京大学で「中日平和友好条約」締結40周年記念中日大学生千人交流大会成功裏に開催
2018-08-31 16:48
 

    駐日中国大使館主催の「中日平和友好条約締結40周年記念・中日大学生千人交流大会」が8月29日、北京大学で成功裏に行われた。中国の李克強総理、日本の安倍晋三首相がそれぞれ祝賀メッセージを寄せ、中国の陳宝生教育部部長、程永華駐日大使、孔鉉佑外交部副部長、郝平・北京大学党委書記、林建華北京大学学長、日本の林芳正文部科学大臣、横井裕駐中国大使、長谷山彰慶応義塾大学総長など中日双方の来賓および中日友好協会、中国教育国際交流協会、北京市人民対外友好協会など中国の協力団体代表が出席するほか、日本全国の大学生500人余りと北京大学などの中国の大学生500人余りが出席した。北京大学の龔旗煌副学長が司会を務めた。

    孔副部長が李総理のメッセージを代読し、横井大使が安倍首相のメッセージを代読した。

    李総理はメッセージで「中日平和友好条約締結40周年記念中日大学生千人交流大会」に祝意を表し、さらに次のように指摘した。若者は未来を代表している。中日両国の若者が相手をどう見るかは、両国関係の今後の行方と発展に影響を与えるだろう。「流れの遠きを欲する者は、必ず其の泉源を浚〈ふか〉くす」というように、中日関係の長期協力と友好を図るには、結局のところ、両国青年の相互信頼を深く根付かせることに依拠しなければならない。中国政府はこれまでとおり両国青年の相互訪問交流を支持する。両国の青年が今回の大会を通じて、条約締結の精神を振り返り、意思疎通の方式を広げ、互いに練磨して学び合い、理解と相互信頼を増進し、両国関係の長期的な健全で安定した発展を応援、後押しするよう希望する。

 

    安倍首相はメッセージで、日中大学生千人交流大会が日中平和友好条約締結40周年にあたって盛大に行われたことに祝意を表し、さらに次のように述べた。今年5月の李克強総理の日本公式訪問は、今後の日中関係の発展に並々ならぬ意義をもたらした。日中両国の未来はここに集まった若者のものであり、日中大学生千人交流大会に代表される青少年の交流には極めて深い意義がある。本日の出席者たちが今回の経験を生かし、今後それぞれの分野で大いに活躍し、いくつもの日中友好の架け橋を築くよう希望する。

    陳教育部長はあいさつで、中日の若者が競って中日友好交流の伝承者、中日共同発展の実践者、世界の恒久平和の貢献者になり、古い世代の政治家の遠見卓識と非凡な意志を忘れず、歴史的使命を担い、代々友好の信念を固め、人類運命共同体の構築を共に推進するよう希望すると述べた。

    林文部科学大臣はあいさつで次のように述べた。日中両国には2000年余りにわたる交流の歴史があり、日中関係は最も重要な二国間関係の一つだ。両国の教育交流と協力は近年実務的な発展を収め、大変革の時代における国際化人材の育成と両国人民の相互理解増進に積極的な役割を果たしている。日中の若者が対話を強化し、理解を深め、両国の未来を共に協力して描くために努力するよう希望する。

    程大使はあいさつで次のように述べた。今年は中日平和友好条約締結40周年を迎えており、目下、中日関係の発展は大事な時期にある。李総理は今年5月に日本を公式訪問し、中日関係は正しい発展の軌道へ戻ることを実現した。先ごろ李総理と安倍首相は条約締結40周年にあたって祝電を交換し、中日の四つの政治文書の諸原則に従い、政治的基礎を守り、互恵協力を深化させ、矛盾と意見の相違を適切に管理し、中日関係の長期的で健全な安定した発展を図るべきことを再確認した。両国のハイレベル往来によるリードと、各分野における交流・協力による強力な後押しの下で、今後の中日関係の発展に得難いチャンスがもたらされるだろう。「青年が興れば国が興り、青年が強くなれば国も強くなる」というように、中日友好の土台は民間にあり、未来は若者にある。中日関係の持続的改善と新しい発展のプロセスにおいて、両国の大学生が中日大学生千人交流大会への参加をきっかけに、友人になり、見聞を広げ、考え方と気持ちを通わせると同時に、今後の人生の道において相手国の発展を引き続き注視、理解し、互いの国情を客観的に理解、認識し、こんにちの中日関係について感じたことと将来のキャリアデザインを結びつけ、中日関係の発展がもたらすチャンスを共有できるよう期待する。

    長谷山総長はあいさつで次のように述べた。国際交流において、異なる文化の間には相互理解が必要なだけでなく、対話によって平和的に意見の相違を解決することがそれ以上に必要だ。両国の学生が互いの文化を理解、尊重し、学術交流を日中友好の架け橋にするよう期待する。

    林学長はあいさつで、絶えず変化する現在の国際環境において、中日の青年は学識と見識を深めるために努力し、友人の輪を広げ、世界に目を向け、中日の代々の友好のため、両国のより幅広くより深いレベルの協力のため、人類文明の発展と進歩のために知恵と力を出すべきだと述べた。

    北京大学学生代表の張怡軒さん、東京大学学生代表の中島空太さんがそれぞれ両国の大学生を代表して発言し、中日友好交流活動に自ら参加することで、相手国とその人民に対する理解を深め、中日の代々の友好の重要性を認識することができたとし、今後は両国の長期的で健全な安定した発展のために自らも努力したいと表明した。

    同日午前、両国の学生は共に一連の文化交流活動に参加し、グループに分かれて北京大学の各学院、学部、サークルを身をもって体験し、キャンパスを見て回った。大会に先立って、両国学生はそれぞれの特色がある中日の伝統的な出し物を披露した。

    新華社、人民日報、中央テレビと日本の主要メディアが交流大会について報じた。