教育投資の対GDP比4%に 中国政府が目標
2005-11-14 00:00

 

 中国の章新勝教育部副部長は10日の記者会見で、国民教育を一層発展させるため、GDPに占める教育投資を4%にすることをめざすと述べた。

 章副部長は、中国政府は近年、教育への投資をたえず増やしており、2003年のGDPに占める教育投資の割合は3・41%だったと指摘、「中国の発展は非常に速く、われわれはGDPに占める教育投資の比率を4%にするという目標を決めている」と述べた。

 公式数字によると、昨年、中国のGDPは13兆6515億元(1元=約14円)に達した。

 章副部長は、近年、中国の教育は大きな進歩を収めており、「2つの基本的」(9年制義務教育の基本的普及、青壮年非識字者の基本的一掃)の実施で顕著な進展がみられ、成人の識字率が大きく高まり、教育投資の水準、教師の資質、学校経営の条件が目立って改善されたと述べた。

 また農村教育に触れて、農村の義務教育はかつてないほど重視され、促進されていると述べた。昨年、中央の各省庁は農村の小学校、中学校に教育経費1644億元を投入しており、うち政府支出はそれぞれ886億元と440億元で、2000年の2・15倍、2・30倍になっている。

 (北京11月10日発新華社)