中国の野生パンダ生息数も生息地面積も増加 第4回全国調査で判明

2015-03-04 14:00

    中国では2013年末までに野生ジャイアントパンダの生息数が1864頭、生息地面積が258万ヘクタールに達し、第3回調査(1999~2003年)時と比べて、それぞれ16・8%、11・8%増加した。国家林業局が28日、パンダに関する第4回全国調査の結果を発表して明らかにした。

    国家林業局の陳鳳学副局長は説明会の席上、「調査結果が示しているように、中国のパンダ保護事業は新たな成果を収めており、その成果は主に以下の四つのことに現われている。1、野生パンダの生息数が安定増加した。2、生息範囲が大幅に拡大した。3、飼育パンダ数が急速に増えている。4、保護管理能力が徐々に強化されている」と語った。

    野生パンダは秦嶺山系、岷山山系、キョウ(功のつくりをおおざとに)ライ(山+来)山系、大相嶺山系、小相嶺山系、凉山山系の6大山系に生息し、これらの生息地は四川省、陝西省、甘粛省の3省17市・自治州、49県・市・区、196郷鎮に及んでいる。第3回調査時と比べて生息地は4県増加しており、生息数が最も多い地方は四川省で、生息密度が最も高い地方は陝西省。

    2013年末時点の全国の飼育パンダ頭数は375頭で、内訳はオスが166頭、メスが209頭。2003年と比べると、頭数は211頭増加している。出産適齢パンダの比率は増加し、個体群構成は一段と合理的なものになっている。

    第3回調査時と比べて、パンダ生息地では保護区27カ所が新規建設され、生息地面積が118万ヘクタール増加している。パンダが生息あるいは生息地のある保護区は67カ所、総面積は336万ヘクタールに達している。野生パンダの66・8%とパンダ生息地の53・8%が自然保護区ネットワークに編入され、個体群と生息地の保護率は絶えず向上している。