習主席、インドネシア大統領と電話会談
2022-01-11 20:30

 北京11日発新華社電によると、中国の習近平国家主席は同日、インドネシアのジョコ大統領と電話会談を行った。

 習氏は次のように指摘した。昨年、中国とインドネシアの関係は新型コロナウイルス肺炎の感染という逆境の中で前進し、安定させつつ前進を図った。両国はハイレベル対話協力メカニズムをスタートさせ、政治、経済、人文、海上の「四輪駆動」で二国間協力の新たな枠組みを構築した。両国は発展途上の大国で、国のために発展を図り、人民のために幸福を図る道を、志を同じくして歩んでいる。世紀の変局と百年に一度の感染症に直面し、双方は運命共同体の構築に努力すべきだ。この目標を実現する鍵は具体的なことを一つ一つやり遂げることにある。

 習氏は次のように強調した。双方は共同で新型コロナと闘い、衛生健康協力の手本を築かなければならない。中国は引き続きインドネシアとワクチンの全産業チェーン協力と治療薬の研究開発を進め、インドネシアの地域ワクチン生産センター設立を支援し、手を携えての防疫を踏まえ、グローバル公衆衛生ガバナンスの整備と人類衛生健康共同体の構築を推進する。双方は共同で発展し、実務協力のベンチマークを築かなければならない。「一帯一路」共同建設と中国の新たな発展枠組み構築、インドネシアの中長期発展計画を結びつけ、コロナ後の協力を統一的に計画、推進し、ジャカルタ~バンドン高速鉄道を質的に高く建設し、「地域総合経済回廊」や「両国ダブル工業団地」などの重点事業を実施し、新エネルギー、低炭素、デジタル経済、海上協力など新たな成長ポイントを育てなければならない。インドネシアの発展促進と両国の協力深化に役立つものなら、中国は常に積極的に参加し、全力で取り組む。

 習氏は次のように強調した。中国はインドネシアの地域・国際問題における役割を非常に重視している。インドネシアと共に昨年の中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)記念サミットの共通認識〈コンセンサス〉を実行に移し、地域の経済回復を促進し、地域の平和と安定を守ることを願っている。中国とインドネシアは今年、それぞれブリックス〈BRICS〉議長国と20カ国・地域グループ〈G20〉議長国を担当する。中国はインドネシアと共に真の多国間主義を実践し、グローバル発展イニシアチブを積極的に実行し、新興市場国と発展途上国の利益を守り、世界経済の回復・発展促進とグローバル経済ガバナンスの整備に貢献することを願っている。

 ジョコ氏は次のように述べた。中国共産党第19期中央委員会第6回総会〈19期6中総、昨年11月開催〉の成功裏の開催に謹んで祝意を表す。習近平総書記の指導の下、中国人民が新たな輝きを絶えずつくり出すと信じている。昨年、インドネシアと中国の二国間貿易・投資が急速に伸び、衛生医療協力、特にワクチン生産と治療薬研究開発協力が顕著な成果を収めた。インドネシアのワクチンの80%が中国からのものだ。ジャカルタ~バンドン鉄道の建設が順調に進み、予定通りの完成・開通が見込まれる。中国との良好な関係は相互尊重と協力ウィンウィンを基礎としている。中国との経済・貿易、防疫などの分野の協力を強化し、「一帯一路」共同建設を積極的に推進し、「地域総合経済回廊」と「両国ダブル工業団地」を建設することを願っている。中国企業によるインドネシア投資、ハイテク、グリーンなどの分野の協力を歓迎する。今年はG20議長国として、中国と緊密に協力し、G20が国際社会の団結と世界経済の回復の促進で積極的役割を果たすよう後押ししたい。中国人民が春節〈旧正月、今年は2月1日〉を楽しく過ごすことを祈る。北京冬季五輪・パラリンピック大会の成功を祈る。