習近平主席、プーチン大統領と電話会談
2022-02-25 21:24

 北京25日発新華社電によると、中国の習近平国家主席は同日午後、ロシアのプーチン大統領と電話会談を行った。

 習氏はプーチン氏が北京冬季オリンピック大会の開会式に出席したことにあらためて感謝を表明し、ロシア選手がメダル獲得数で第2位の好成績を収めたことに祝意を表した。プーチン氏は北京冬季五輪の順調な成功と中国代表団の素晴らしいパフォーマンスについて全中国人民に熱い祝意を表した。

 双方は現在のウクライナ情勢について重点的に意見を交換した。

 プーチン氏はウクライナ問題の歴史的経緯とロシアがウクライナ東部地区で取っている特別軍事行動の状況と立場を説明し、次のように述べた。米国と北大西洋条約機構〈NATO〉は長年、ロシアの合理的な安全保障上の懸念を無視し、約束に再三背き、絶えず東方に向けて軍事配備を進め、ロシアの戦略的デッドラインに挑戦した。ロシアはウクライナとハイレベルの交渉を行う用意がある。

 習氏は次のように指摘した。このほどウクライナ東部地区の情勢が急激に変化し、国際社会の高い関心を引き起こした。中国はウクライナ問題自体の是非に照らして中国の立場を決定している。冷戦思考を捨て、各国の合理的な安全保障上の懸念を重視、尊重し、交渉を通じ、バランスがとれ、有効で持続可能な欧州の安全保障の枠組みを形成しなければならない。中国はロシアがウクライナと交渉を通じて問題を解決することを支持する。各国の主権と領土保全の尊重と国連憲章の趣旨と原則の順守に関する中国の基本的立場は一貫したものである。中国は国際社会各方面と共に、共同、総合、協力、持続可能な安全保障観を提唱し、国連を核心とする国際体系と国際法を基礎とする国際秩序を断固守ることを願っている。