習主席、BRICS商工フォーラムの開幕式で基調講演
2022-06-23 10:55

 


習近平国家主席は22日夜、BRICS商工フォーラムの開幕式にビデオ形式で出席し、「時代の流れをつかんで明るい未来を築く」と題する基調講演を行いました。

 この中で習主席は、「現在、世界が100年に一度の変局と世紀の感染症に見舞われ、さまざまな安全保障上の課題が次々と現れ、世界経済の回復は困難な足取りをたどっており、世界の発展は深刻な挫折に直面している。世界の運命がこれからどこに向かうか。平和と戦争、発展と衰退、開放と閉鎖、協力と対立をどう選ぶかは、時代が私たちに突きつける問題である。歴史の流れは時に穏やかで、時に荒れ狂うが、やがて前向きに進んでいく。国際情勢が激変しようとも、開放と発展という歴史的大勢は変わらない。手を携えて協力し、共に困難に向き合うという志も変わらない。われわれは、浮雲に目を遮られることを恐れず、歴史の発展法則を正しく認識し、一時的な動向や出来事に惑わされず、リスクに怯まず、チャレンジに勇敢に立ち向かい、人類運命共同体の構築という目標に向かってたくましく前進していかなければならない」と語りました。

 習主席はまた、「歴史が教えるように、平和は人類共同の事業であり、関係各側が共にその実現を目指して努力し、成果を守っていく必要がある。人々が平和を大切にし、守れば、また、人々が戦争からの痛ましい教訓を覚えれば、平和が実現する希望はある。揺れ動く世界において、私たちは国連憲章の初心を忘れず、平和を守る使命を心に刻まねばならない」と述べたうえで、「中国は2日後にグローバル発展ハイレベル対話を催す。われわれは新しい時代に向かって世界の発展を促し、世界各国の人々に幸福をもたらす」と示しました。

 習主席はさらに、「事実が何度も立証しているように、制裁は『ブーメラン』であり『諸刃の剣』である。世界経済を政治に利用し、道具や武器のように扱い、国際金融通貨システムの主導的地位を利用して恣意的な制裁を加える行為は、最終的には他者にも自身にも害をもたらし、世界の人々に災いをもたらす。ここしばらく、経済のグローバル化は逆風にぶつかっている。一部の国はデカップリング(切り離し)を実行し、高い障壁を構築しようとしている。国際社会では『隔絶し合う地域によって、世界経済は分裂する』との懸念が広がっている。経済のグローバル化は生産力を発展させるための客観的要求であり、阻むことのできない歴史的潮流である。歴史の流れに逆らい、他人の行く道を塞ごうとしても、それは結局、自分の道を塞ぐことにつながってしまうだろう」と述べました。



 BRICSの協力メカニズムについて、習主席は「新興市場国と発展途上国の協力の重要なプラットフォームである。そして、商工界はBRICSの実務的協力を促進する重要な力である。現在、BRICS協力はハイクオリティー発展の新しい段階に入っている。実業家たちが粘り強く、勇敢な精神を発揚し、開放と発展の推進者、革新的な発展のリーダー、発展の成果を共有する実践者として、BRICS協力に力を入れてくれることを望んでいる」と述べました。