駐日大使館報道官、南中国海に関する日本の誤った言論について記者の質問に答える

2024-06-21 17:25

  問:先ごろ日本外務省は最近の南中国海情勢の緊張に関する報道発表を出したが、これについてコメントは。

 答:日本側が再び南中国海問題でもめ事を起こし、白黒を逆転させる誤った言論を発表し、事実と真相を顧みず中国に対して不当な非難を行った。これに対し強い不満と断固とした反対を表明し、厳正に抗議する。

 最近の仁愛礁を巡る関係の事態の是非は明確であることを強調したい。フィリピンは中国の制止にもかかわらず、「座礁」した軍艦に違法に物資を運び込もうと何度も試み、中国の南沙諸島にある仁愛礁を長期にわたり不法占拠しようとたくらんでいる。中国海警による法執行は合理的かつ合法的、プロフェッショナルかつ自制的なものである。中国は今後もフィリピンの侵害行為と挑発行為に対して法に基づいて対応し、自国の主権と権益を断固として守る。

 われわれは、日本側が南中国海仲裁裁判の違法かつ無効な判決を口実にして中国に圧力をかけることに断固反対する。周知のように、南中国海仲裁裁判所が「国家の同意」原則に背き、審理において権限を逸脱し、恣意(しい)的な判断を下したことは、「国連海洋法条約」を含む国際法への重大な違反である。中国はこの判決を受け入れず、承認もせず、それに基づくいかなる主張や行動も受け入れない。

 日本は南中国海問題の当事国ではなく、中国とフィリピンの間の海洋関連問題に介入する権利を有していない。日本の米国およびフィリピンとの協力は、中国の領土主権および海洋権益を損なうものであってはならず、フィリピンの違法な主張に支持を表明してはならない。事実が証明するように、南中国海の航行の自由にそもそも問題など存在しない。むしろいくつかの域外国が自分たちの私欲を念頭に置いて小さなグループを作り、南中国海情勢に常に緊張とトラブルを起こしている。われわれは日本側に対し、火をつけてあおり立て、問題をあおっていざこざを起こすことをやめ、南中国海におけるかく乱者、加害者にならないよう厳正に促す。