中国のワクチンはどこが優れているのか?
2021-09-17 08:48

8月28日、中国国家医薬集団〈シノファーム〉のワクチンがシンガポールに上陸した。少なくない診療所では申請開始日に予約がいっぱいになり、ある診療所は半月後にワクチンが入荷するにもかかわらずすでに400人余りの申請があった。これより前、タイのジュラポン・ロイヤル・アカデミーが第一陣のシノファームワクチン接種のオンライン予約を開始した際、予約人数が多かったため、わずか3分でウェブサイトがダウンし、同日「シノファームワクチン」はタイのツイッターの検索ワードランキングトップにもなった。

中国のワクチンはなぜこれほどアジア諸国で歓迎されているのだろうか。これは以下のいくつかの点にまとめられる。

第一に、人の急にする所、其の身に如くは無し。中国のワクチンは供給が速く、その量が多いので喫緊のニーズに間に合わせることができる。習近平主席は、中国は一貫して人類衛生健康共同体の理念を堅持し、世界、特に多くの発展途上国にワクチンを提供すると述べた。中国のワクチンは多くの周辺国にとって初めて受け取るワクチンである。早春の時節、周辺諸国は新型コロナの泥寧に陥った。感染者が医師を必要とし、庶民が恐怖に見舞われる中で、中国のワクチンは「恵みの雨」のように、各国の感染対策に希望と原動力をもたらした。

フィリピン大統領、スリランカ大統領、カンボジア首相、タイ首相、ラオス首相など周辺国の元首または政府首脳は直々に空港に赴いて中国のワクチンを出迎え、中国が雪中に炭を送るかのように速やかにワクチンを提供したことに感謝の意を表した。

スリランカのゴタバヤ大統領は次のように述べた。スリランカのワクチン接種は重大な瀬戸際にあり、一部の国はスリランカに対する供給を止めるか、延期しており、また供給が極めて少なく、大きな問題を解決できない。中国と中国のワクチンだけが信頼に値する。ベトナムのファム・ミン・チン首相は「最も早く接種できるワクチンが最も良いワクチンだ」と述べた。タイのアヌティン副首相兼保健相は、中国はワクチンの生産量に限りがあり、国内の接種における供給が不足しているといった困難を乗り越え、タイにワクチンを提供し、タイの当時の焦眉の急を緩和したと繰り返し述べている。

第二に、中国のワクチンは安全かつ効果的で、安心して使用することができる。中国のワクチンの安全性と有效性の指標はどちらも世界保健機関〈WHO〉が規定する市場販売の基準を上回っており、大規模な集団の中で有効な保護の効果があり、感染力がさらに強力なデルタ変異株に対しても保護の効果がある。

中国の不活化ワクチンは副作用が小さく、不良反応の発生率が10万分の6しかなく、ワクチン事故が発生することがきわめて少ない。インドネシア、フィリピン、ラオス、パキスタンなど、アジアの多くの国の元首と政府首脳が公開で中国のワクチンを接種し、中国のワクチンに対する信頼を十分に示した。

一部のメディアがいい加減な報道を流し、中国科興控股生物技術〈シノバック〉のワクチンを中傷していることについて、マレーシアとタイの保健省は共にデータを使って反論し、シノバックワクチンはデルタ株が引き起こす重症化と死亡を予防する面で、他のブランドとそん色ない安全性と有效性を有していると述べた。

一部の周辺国のメディアも中国のワクチンについて「公正な発言」をしている。「バンコック・ポスト」は、シノバックワクチンに対する中傷は完全に政治的な要素と商業的な利益に基づいた妨害であると指摘している。ベトナム通信社は、中国のシノファームワクチンはすでに中国を含む多くの国で大規模に使用され、その有效性が証明されており、特に変異株「デルタ株」に対しても効果があると述べている。

第三に、中国のワクチンは入手可能で、価格が低廉で手に届くものである。習主席は、中国はワクチンの研究開発と交流を強化し、ワクチンを世界の公共財にするために努力し、発展途上国におけるワクチンのアクセシビリティーとアフォーダビリティーを促進していくと述べている。中国は関係の国と共同で「一帯一路」〈シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード〉ワクチン協力パートナーシップイニシアチブを提唱し、ワクチンの世界的な公平な分配を促進し、世界の防疫の障壁を構築している。

中国ワクチンが発表されて以降、中国はずっと実際の行動でもって約束を実践してきた。中国のワクチンは価格が手ごろで輸送環境に対する要求がやさしく、購入国の経済的負担を大幅に引き下げ、各国が同じ出費でより多くの人にワクチンを接種させることができるようにし、より広範囲の免疫のカバーを実現した。中国は105の国に対するワクチン支援を完了するか継続しており、60余りの国にワクチンを輸出し、その総量は9・9億点に上っている。中国はさらに「COVAXファシリティ」に1億㌦を寄付することを決定しており、発展途上国にワクチンを分配する。

中国はワクチンの研究開発・生産・分配で開放的で協力的な姿勢をとっており、発展途上国のワクチン生産能力向上に意欲的であり、アジア周辺だけでもインドネシア、マレーシア、パキスタンなどの国と新型コロナウイルスワクチンの共同研究開発と生産協力を展開し、中国企業と外国が協力して現地の生産能力を拡大し、「授人以漁」を計ろうとしている(人に授けるに魚を以てするは、人に授けるに漁を以てするに如かず)。

新型コロナウイルス肺炎の感染が発生してから、習主席は複数の国際舞台でワクチンの国際協力プロセスを積極的に推進し、人類運命共同体の構築を後押しし、世界の感染対策抗争における最終的な勝利に中国の知恵と中国のプランで貢献している。中国のワクチンは安全性、有效性、アクセシビリティー、アフォーダビリティーの統一を実現しており、人民にとって入手ができ、価格が手ごろで、安心して使うことが出来る、真の人民のためのワクチンだ。

新型コロナは周辺諸国に厳しい試練をもたらしているが、ワクチン協力はかえって各国を誠実にし、団結させている。中国のワクチンは昼夜を問わず、山と海を越えて各国に届けられ、アジアの感染対策における団結に自信と力をもたらした。中国は「親しいものは必ず顧み、隣人は必ず守る」国であり、引き続き人類衛生健康共同体の理念を堅持し、周辺国とのワクチン協力を深化させ、ワクチンを世界の公共財にするという厳粛な約束を揺るぎなく履行し、周辺国と団結し、互いに助け合い、手を取り合って共に進み、ウイルスの大流行という寒冬を終わらせる。