日本外務省による南中国海問題に関する誤った言論に対し 駐日大使館報道官が談話を発表
2023-12-15 13:46

 日本外務省の12月13日の報道発表は南中国海問題で中国を非難し、フィリピンを一方的に擁護する誤った言論をまき散らしており、中国は強い不満と断固とした反対を表明する。すでに日本側に厳重申し入れを行った。

 黄岩島は中国固有の領土で、仁愛礁は中国南沙群島の一部だ。中国は黄岩島およびその付近の海域に対し、また仁愛礁を含む南沙群島およびその付近の海域に対し、争う余地のない主権を有している。最近、フィリピンの船が中国の再三の制止、警告を無視し、中国の黄岩島と仁愛礁付近の海域に執拗に侵入し、また危険な方法で現場の中国船に衝突し、中国の主権を重大に侵害し、中国船と人員の安全を脅かしている。中国は法に基づき、必要な措置を取っている。措置はプロフェッショナルで自制したものであり、理にかない、法にかなったものだ。

 南中国海の仲裁裁定は「関係国の同意」の原則に反し、越権審理、不法裁判であり、「国連海洋法条約」と一般国際法に重大に違反したものだ。中国は裁定を受け入れず、承認しておらず、この裁定に基づくいかなる主張、行動も受け入れない。日本が不法・無効の南中国海仲裁裁判のいわゆる判決を持ち出して口出しすることは法的に根本的に成り立たないものだ。強調しなければならない点は、最近、黄岩島や仁愛礁海域で緊急事態が多発しており、責任は先に自らの約束を破り、法に違反して権利を侵害し、挑発しているフィリピン側に完全にある。情勢緊張のエスカレートを招いているのは中国ではない。

 日本は南中国海問題の当事国ではなく、自らの私利のために中国の正当で合法の海上の権利維持と法執行行動にあれこれ口出しし、中国の主権を侵害するフィリピンを擁護し、けしかけ、海に関する問題でトラブルを引き起こしており、こうしたことは「国連憲章」の趣旨と原則に直接違反し、地域の緊張を高めるものだ。日本に注意喚起する必要のある点は、日本にはかつて中国西沙群島と南沙群島を侵略、占領した不名誉な歴史があり、これまで以上に反省、自省し、言動を慎重にしなければならないということだ。われわれは日本に対し、中国を攻撃、中傷するのを直ちにやめ、対立・対抗をあおるのをやめ、南中国海の平和と安定をさらに損ない、中日関係の改善・発展に新たな障害をもたらすのをやめるよう促す。