中国人民解放軍建軍97周年レセプションのご挨拶 中華人民共和国駐日本国大使館国防武官皇甫群星少将

2024-08-02 09:32

ご来賓の皆さま、友人の皆さま:

 こんばんは!

 本日は中国人民解放軍建軍97周年を盛大に祝うためたくさんお集まりいただきました。国防武官として、ご列席の皆様に対し、心から歓迎の意を申し上げます。

 97年前、中国共産党が新しい人民の軍隊を創設し、中国革命の新しい段階を切り拓きました。97年間にわたり、中国軍隊は中国共産党の旗印を高く掲げ、揺るぎなく党の指示・指導に従って、中華民族の独立と中国人民の解放のために奮戦し、国家の繁栄と人々の幸福のために馳まず努力し、すぐれた功績を立てました。中国共産党の第十八回全国代表大会以降、中国の国防と軍隊の建設は、歴史的成果を挙げてきました。中国軍隊は新時代における軍隊強化の目標を全面的に貫徹し、最も広範かつ深い改革が実施され、軍の体制、構造、構成、状態が完全に刷新され、国家主権と安全を守る能力が大幅に強化されました。中国軍隊は習近平の軍隊強化思想と新時代における軍事戦略方針を深く貫徹し、建軍百年の奮闘目標を目指し、加速度的に世界一流の軍隊を築き上げ、使命・任務を遂行する能力が全面的に向上されています。

 中国軍隊は世界の平和を守る堅実した力であり、人類運命共同体の構築を目標として、グローバル安全保障イニシアティブ(GSI)を実際な行動に移します。中国は国連PKOに安全保障理事会の常任理事国の中で部隊派遣規模の最も大きな国であり、30ちかくのPKO活動に参加し、累計で5万人余りのPKO部隊を派遣し、16名の将兵が貴い生命を犠牲にしました。中国のPKO部隊がカンボジア、コンゴ民主共和国、スーダン、リベリア、南スーダン、マリ、レバノンなど20数カ国・地域に足跡を残しています。現在、1700人以上の中国軍人が南スーダンやレバノンを含む六つの平和維持活動地域で任務を遂行し、世界の平和維持と共同発展の促進に積極的に貢献しています。

 中国軍隊は国益を守る強力な力であります。中国は平和的発展の道を堅持し、防御的国防政策を実施し、永遠に覇を唱えず、拡張せず、勢力圏の拡大を図らないことを堅持します。中国の国防建設と発展は一貫して自国の安全保障の正当なニーズを満たすことに着目します。台湾問題は中国の核心的利益の中の核心であり、越えてはならないレッドラインです。われわれは最大の誠意をもって、最大の努力を尽くして平和的統一の将来を勝ち取ることを堅持していますが、決して武力行使の放棄を約束せず、あらゆる必要な措置を講じる選択肢を保留するのは、外部の勢力の干渉やごく少数の「台湾独立」の分裂分子及びその分裂活動に対するものであります。中国軍隊は国家主権と領土保全を防衛するために、あらゆる障害に打ち勝てる強大な力であり、「台湾独立」を阻止するために、迅速、断固とした強力な措置を取ります。

 中国軍隊は世界各国の軍隊との交流・協力に意欲があります。中日両国の防衛交流は新型コロナの後、段々再開されています。今年、中国国防部長董軍と日本防衛大臣木原稔はシンガポールで会談を行い、中国中青年将校の代表団が訪日して自衛隊の自衛官と交流しました。このようなコミュニケーションは、意思疎通を促し、相互了解を深め、相互信頼を積み重ねるために役立つものだと思います。われわれは日本側とともに中日両国首脳の重要な共通認識を着実に実行し、両国間の防衛関係の発展を促進し、新しい時代の要求に相応しい中日関係を築き、地域と世界の平和と安定のためにしかるべき貢献をするよう望んでいます。