孔鉉佑駐日大使、「中日韓青少年交流ネットワーク」立ち上げ式典に出席
2023/02/20

   2月10日、孔鉉佑駐日中国大使は招きに応じて、東京で行われた「中日韓青少年交流ネットワーク(Trilateral Youth Exchange Network(TYEN))」の立ち上げ式典式典に出席するとともに、三国の青少年代表と対話した。式典は中日韓協力事務局の欧渤芊(オウ・ボーチエン)事務局長が主催し、武井俊輔副大臣、尹徳敏駐日韓国大使ならびに参議院議員で自民党女性局長の松川るい氏が出席した。また中日韓三国の外交機関、友好団体、大学の教員と学生、「キャンパスアジア」ネットワーク卒業生およびメディア関係者約100人が参加し、約300人がオンラインで活動の生配信を観覧した。



 孔大使は発言中、次のように述べた。中日韓の青少年の交流の後押しは、現在取り組み始めて、将来的に長らく有益な事業であり、三国の協力の成果を左右する重要な要因でもある。三国の青少年代表は本日、気候変動、青少年の就業、国民感情などの方面を重点として青少年の交流を促進するためのアイデアをシェアし、少なからず良い提案を出し、思考が活発で、夢を追うという青少年の特質を十分に示した。中日韓はそれぞれのカーボンニュートラルの目標を打ち出しており、省エネ環境保護、循環経済などの協力の仕組みを構築している。青少年の友人が一段とこれらに参加し、三国の気候変動対応、持続可能な発展の実現のために貢献するよう希望する。世界的な新型コロナの流行と経済低迷の影響により、青少年の友人が直面する就業情勢は緊迫しており、「ニート」や「ゆっくり就職」などの現象が見られる。今後、三国協力が青少年の就業を議事日程に組み込むことは、青少年の友人の現実的な問題に注目を集め、解決するうえで有益である。近年、三国の国民感情調査の結果は思わしくないものの、国家間の関係の内容は十分に多様であり、青少年は独立した思考を保ち、見解の相違を乗り越え、じかにふれあい、実地で互いの国を理解し、三国の未来に責任を負う使命感で対話と交流を展開し、理解と相互信頼を増進しなければならない。



 孔大使は次のように述べた。青少年の運命はいつも時代と緊密に結び付いており、それぞれの世代の人にはその世代の使命と責任がある。恒久的平和と各国の繁栄の維持は中日韓三国の共同の追求であり、今なお少なくない困難と試練に直面している。人の一生にはさまざまな経験があるが、友誼はその中でも極めて重要な財産だ。ここからそう遠くない東京上野公園には、唐の時代に六度にわたり日本に渡ろうと試み、中日の文化交流を後押しした鑑真和上の像や、百済(くだら)から日本に渡り儒学を伝えた王仁博士の石碑がそびえたっている。当時、文化の伝播と友好交流の使者になるためには、必ず山を越え、海を渡る危険を冒さなければならなかったが、彼らは困難を恐れず、毅然(きぜん)と前進した。過去の賢人たちにできたのだから、こんにちのわれわれも三国の友好のために歴史と時代に恥じないような貢献を果たすべきだ。われわれは三国の青少年の友人に対する期待に満ちている。



 「TYEN」は中日韓事務局が創設した新しいタイプのソーシャルプラットフォームで、三国の青少年が学習・交流し、共同で成長してより多くの選択肢をもたらすことを目的としている。駐日中国大使館は交流ネットワークの立ち上げを積極的にサポートするとともに、同日に東京で行われた第2回「中日韓青少年スピーチコンテスト」の審査員として代表を派遣した。