呉江浩新任大使が着任
2023/03/23

 2023年3月21日、新任の呉江浩駐日本国特命全権大使が丁玥夫人を伴って着任した。



 呉氏は空港で中日メディアのインタビューに応じた際、次のように表明した。健全で安定した中日関係を維持し発展させることが、今回の赴任における重要な使命だ。中日は一衣帯水であり、アシの小舟で渡ることができる。長い歴史の中で、両国民は互いに学び参考にし合い、両国関係は幾多の浮き沈みをも経てきた。新しい時代を迎え、永遠の隣人として、歴史を鑑に、共に未来を開き、平和的に共存し、互恵協力を図るべきだ。私たちは、中日の四つの政治文書にうたわれた原則を固く守り、両国指導者の共通認識に従い、初心を忘れず、妨害を排除して、中日関係が常に正しい軌道上を健全な形で進むようにしなければならない。

 呉氏はさらに次のように話した。中日の実務協力は規模が大きく、基礎が厚く、前途は洋々としている。「デカップリング・サプライチェーン切断」や「陣営対抗」は両国と両国民の根本的な利益に合わず、歴史と時代の潮流に逆らうものだ。中国共産党第20回全国代表大会では、中国式現代化の新たな旅立ちのラッパが鳴らされ、中国の特色ある大国外交と中国の質の高い対外開放の「加速ボタン」が押された。これが中日の各分野での交流と協力にとって新たなチャンスとなり、新たな原動力を与えることは間違いない。双方は協力のレベルを上げ、共通利益を拡大し、両国の国民にさらなる大きな幸福をもたらすべきだ。

 呉氏は次のように強調した。地域の主要国として、また世界第2位と第3位の経済大国として、中国と日本は地域の平和と安定を維持する重要な責任を共に担っている。双方は、国連を中心とする国際システム、国際法に基づく国際秩序、「国連憲章」の目的と原則に基づく国際関係の基本準則を守り、「冷戦」思考を拒否し、衝突や対抗に反対しなければならない。

 また次のように表明した。今年は「中日平和友好条約」締結45周年であり、新たな歴史の出発点に立っている。私たちは日本側と協力して条約の精神を再確認し、条約の義務を果たし、平和と発展を共に促進することで、中日関係の正しい方向をしっかり守るとともに、激動する不安定な世界にさらなるプラスのエネルギーを注ぐことを希望している。

 呉氏は、100年の変局と歴史の変遷の重要な関門にあって、第13代駐日中国大使として、中日関係の維持と発展を心から期待しており、全力で職務に当たり、日本各界の有識者とともに、何事かなさんと、たゆまず努力し、新時代の中日関係の明るい前途を切り開いていきたいと述べた。

 この日、駐日大使館の楊宇公使、施泳公使、大使館の関係部署の責任者、日本外務省の関係者らが空港で出迎えた。共同通信社、NHKテレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、朝日新聞社、読売新聞社、毎日新聞社、日本経済新聞社および在日中国メディアが取材した。