呉江浩大使、玉城デニー沖縄知事と会見
2023/10/17

  中国の呉江浩駐日大使と丁玥夫人は6日、沖縄県を訪問中に玉城デニー知事と会見した。会見には成岩・福岡駐在代理総領事が同席した。

 呉大使は次のように述べた。琉球(りゅうきゅう)と中国には歴史的に深い縁があり、沖縄は福建省との友好関係締結後20年以上にわたる交流と協力で大きな成果を収め、対中往来を進める上で独特の優位性と貴重な資源を持っている。今年は中日平和友好条約締結45周年だが、平和と友好は条約の神髄であり、双方が果たすべき義務でもある。玉城知事は「地域外交」に積極的に取り組み、7月の訪中では大きな成果を上げた。琉球の「万国津梁」の理念が新しい時代によりいっそう光を放ち、中国との友好往来と互恵・ウィンウィンがたえず深まることを期待している。


 玉城知事は次のように述べた。琉球は古来よりつねに中国と良好な関係を保っており、「閩人三十六姓」は琉球の発展に重要な役割を果たした。今後も沖縄は「万国津梁」の考えを堅持し、全方位の「地域外交」を展開して、地域各国との架け橋となっていく。より多くの中国の人々が沖縄を訪れることを歓迎し、中国との各分野における交流・協力を強化し、人々の心のふれあいを増進し、相互理解と信頼を深め、平和的かつ互恵的な関係を築いていくことを期待している。


 呉大使は地元議会議長、那覇市、宜野湾市の責任者、経済・文化・学術界の代表、日中友好団体、華僑華人団体など各界の人々と広く意見交換を行った。沖縄県の各界からは経済・貿易・投資、観光、人文(人と文化)・芸術、学術・科学研究などの分野における中国との交流・協力深化への熱い期待が表明された。


 また、呉大使一行は琉球王国の首里城、那覇市と福州市の友好都市締結を記念して開園した「福州園」を訪問し、首里城の修復の進み具合について説明を受け、市民と親しく交流した。