10月17日、呉江浩駐日大使は招きに応じてアジア太平洋フォーラムの定期会議に出席し、中日両国の経済、学術、文化、メディア界のフォーラムメンバーと懇談し交流した。中国大使館の張漪波公使参事官が参加した。
呉大使は人類運命共同体構築の重要な理念について説明し、次のように指摘した。世界は新たな激動の変革期に入り、人類社会はどのような道を歩むかという重要な時期にさしかかっている。習近平主席は人類運命共同体構築の理念を提起して、恒久的に平和で、普遍的に安全で、共同で繁栄し、オープンで包摂的で、クリーンで美しい世界の建設を後押しした。これは新時代の中国の特色ある大国外交の全体目標となっているだけでなく、国際関係のために新たなアイデアを確立し、グローバルガバナンスのために新たな知恵をもたらし、国際交流のために新たな枠組みを開拓し、素晴らしい世界のために新たなビジョンを描き出している。
呉大使は間もなく開幕する第3回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの状況について説明し、次のように強調した。「一帯一路」共同建設イニシアチブは人類運命共同体構築の重大な実践であり、10年にわたり共同協議・共同建設・共有を堅持し、実り多い成果を収め、参加する各当事国に大きな利益をもたらしている。これを長期スパンの国境を越えた体系的な世界的プロジェクト、世紀のプロジェクトとして、中国は協力パートナーと共に、より広い範囲、より深いレベル、より高いレベルで質の高い「一帯一路」共同建設を推進し、共同発展と繁栄という目標に向かって絶えずまい進していく。
呉大使は次のように表明した。中日は共にアジア太平洋の重要な国で、深い利益のつながりと長い歴史を持つ人・文化的な結びつきがあり、2国間関係の安定、改善、発展は両国の利益に合致し、地域の一般的な期待にも合致している。中日の四つの政治文書は両国関係の基軸ならびに内核となっており、双方は関連の原則と精神を厳守し、両国指導者の重要な共通認識〈コンセンサス〉を指針として、外部からの妨害を防ぎ、重大な問題を適切に処理し、経済、民間、地方など各分野の交流と協力を強化し、新時代の要請にふさわしい中日関係を構築するために共に努力すべきだ。
呉大使はまた、中日の第三者市場協力、中国の経済情勢、地域の国際情勢などについて日本の出席者と交流した。