王毅氏、日本の林芳正外相とオンライン会談
2022-05-19 08:17

 

 2022年5月18日、王毅国務委員兼外交部長は日本の林芳正外相とオンラインで会談した。

 王氏は次のように述べた。今年は中日国交正常化50周年で、両国関係発展史上の重要なメルクマールだ。両国指導者は昨年、新時代の要請にかなった中日関係の構築を推進することで重要な共通認識(コンセンサス)に達し、双方はこれを指針とし、国交正常化50周年を契機とし、両国関係の政治的基礎を固め、両国の先輩と両国人民が共同の努力で築いた得難い友好の局面をしっかり守り、固め、発展させなければならない。

 王氏は次のように指摘した。当面の急務は次の三つのことに重点的に取り組むことだ。

 1、両国関係の正しい方向を確実につかむ。両国間の四つの政治文書は両国関係の平和・友好・協力の大方向を定め、両国が互いに協力パートナーとなり、互いに脅威とならないなど一連の重要な原則的共通認識を固めた。これは中日関係の安定かつ健全な発展を確保する根本的保障だ。両国関係が複雑になり、厳しくなるほど、初心を忘れず、両国間の四つの政治文書の原則と精神を少しも揺るがしてはならない。互いに正しい認識を持ち、互いにポジティブな働きかけを積極的に展開し、国交正常化50周年の記念行事をしっかり計画し、各レベル・各分野の交流・協力を強化し、前向きな民意と社会的雰囲気を築かなければならない。

 2、両国関係前進の原動力を十分満たす。経済・貿易協力は二国間関係の「バラスト」であり、「推進装置」だ。中国はダブル循環の新たな発展枠組み構築を急いでおり、日本および世界により多くのチャンスをもたらすだろう。双方は協力の潜在力を深く掘り起こし、デジタル経済、グリーン低炭素、気候変動ガバナンスなどの分野で協調・協力を強化し、より高いレベルの互恵ウィンウィンを実現しなければならない。

 3、阻害要因を迅速に排除する。最近、日本は台湾など中国の核心の利益と重大な懸念に関わる問題でネガティブな動きが顕著になっている。一部政治勢力は中国をゆえなく中傷、攻撃し、双方の相互信頼を重大に損ない、両国関係の根幹を揺るがしている。歴史の教訓を銘記しなければならない。日本はこれまでの約束を守り、両国間の基本的信義を順守し、中日関係を壊そうとたくらむ勢力をのさばらせず、中国と共に国交正常化からこの50年間の大切な成果をしっかり守らなければならない。

 林氏は次のように述べた。日中は幅広く利益を共にし、協力の潜在力が極めて大きく、前途は広い。今年は日中国交正常化50周年で、双方は両国指導者の重要な共通認識に基づき、建設的で安定した二国間関係の発展に尽力しなければならない。日本は中国と共に国交正常化の初心を忘れず、率直に意思疎通を図り、誤解や判断ミスを減らし、敏感な問題を適切に処理し、政治面の相互信頼を増進することを願っている。

 双方はまた共に関心を寄せる地域・国際問題について意見を交換し、意思疎通を継続することで合意した。