王毅氏、新時代の要請にかなった中日関係の構築について五つの見解
2022-09-13 07:54

 2022年9月12日、王毅・国務委員兼外相は中日国交正常化50周年記念シンポジウムの開幕式でビデオメッセージを発表し、新時代の要請にかなった中日関係の構築について五つの見解を述べた。

1、信義・約束を守り、中日関係の政治的基礎を守らなければならない。先賢は「国人と交わっては信に止まる」と言った。両国関係の末永い安定を確保するには中日間の四つの政治文書とこれまでの約束を厳守しなければならない。歴史や台湾など中日関係の根本に関わる重大な原則的問題に対し、わずかでもあいまいさがあってはならず、さらには揺らぎや後退を容認しない。

 2、大局に目を向け、正しい発展方向を捉えなければならない。双方は常に戦略的、長期的視点で両国の根本的利益から出発し、「互いに協力パートナーとなり、互いに脅威とならない」政治的共通認識を政策面に反映させ、行動の中で実現し、妨害を排除し、相違点を適切に処理し、中日関係という船が座礁したり、航路を外れたりしないようにしなければならない。

 3、協力を深め、より高いレベルの互恵ウィンウィンを実現しなければならない。中日の協力はより幅広い発展の余地を前にしている。双方はパートナー意識をしっかり確立し、グローバルな視野を堅持し、「デカップリング・チェーン断裂」の誤ったやり方を共同で阻止し、世界の産業チェーン・サプライチェーンの安定・円滑と貿易・投資環境の公平・開放を維持しなければならない。

 4、指導を強化し、積極的友好の相互認知を築かなければならない。中日の民間交流は歴史が長く、時代と共に前進し、継承、発揚しなければならない。相互認知は「和して同ぜず、和をもって尊しとなす」を堅持し、自らの価値観を相手に押しつけるのを回避しなければならない。両国政府とメディアは両国人民の客観的友好の相互認知のための良好な環境を築かなければならない。

 5、大勢に順応し、真の多国間主義を実践しなければならない。百年に一度の変局と世紀の感染症に直面し、中日は地域と世界の重要な国として、多極化、グローバル化、文明多様化、地域統合の時代の潮流を見極め、国連を核心とする国際体系を守り、ゼロサムゲームと陣営対抗に共同で反対し、地域の安定と融合発展を促進し、世界により多くのプラスのエネルギーを注入しなければならない。