中華人民共和国成立71周年にあたり孔鉉佑駐日大使が日本各界の友人に書簡を宛てる
2020-09-28 17:53

 中華人民共和国成立71周年にあたり、孔鉉佑駐日大使が日本各界の友人に書簡を宛てました。この書簡を通じて、長期にわたり中国の発展と中日関係の改善に関心と支持を寄せてこられた日本各界の友人に真摯なあいさつと心からの感謝をし、中国の最新情勢を紹介しました。

 孔鉉佑大使は次のように表明した。新中国成立後71年間、全国の各民族人民が中国共産党の指導の下に刻苦奮闘し、国づくりに励んだことにより、中国は閉ざされ、立ち遅れ、貧しかった状態から抜け出し、開放、進歩、繁栄の新しい時代を迎えました。わが国は新しい発展の理念を全面的に貫き、改革・開放を全面的に深化させ、中国の特色ある社会主義で世界が目を見張る成果を収めました。2019年の国内総生産(GDP)は14・4兆㌦に達し、国民1人当たりで1万㌦の大台に上り、4億人余りが中間所得層になりました。今年中には、現行基準下の農村貧困人口がすべて貧困を脱し、「小康社会」を全面完成させるという壮大な夢を実現します。

 孔鉉佑大使は次のように表明した。年初から、突如現れた新型コロナウイルスに直面して、全国が一丸となって困難を克服し、堅塁を攻略し、感染症対策闘争で大きな戦略的成果を勝ち取りました。これを踏まえて、わが国は感染症対策と経済の回復を両立させ、第2四半期に経済成長のプラス転換に成功し、下半期も持続的な持ち直しが見込まれます。また、わが国はオープン且つ透明性と責任ある態度で、国際義務を積極的に果たし、世界各国と手を携え、協力して難局を克服し、全世界の感染症対策にしかるべき貢献をしました。コロナ禍で中国の発展の歩みが止められることはありません。わが国は引き続き改革・開放を踏み込んで実行し、国内の大循環を主体に、国内・国際のダブル循環が相互に促進する、新しい発展の枠組みづくりを加速させ、より高い水準の開放型経済の発展に力を尽くし、発展がもたらす新たなチャンスを世界各国と共有する所存です。

 孔鉉佑大使は次のように表明した。今日の世界は百年に一度の大きな変化に直面しており、日増しに複雑で厳しくなる地球規模の挑戦を前に、国と国、人と人の運命がこれまでになく固く結びついています。わが国は中国の特色ある大国外交を全面的に進め、人類運命共同体の構築に努め、地域の平和と安定を守り、グローバルガバナンスシステムを整える変革の中で中国の知見をシェアし、大国の責任を示しています。わが国は自国第一、一国主義、いじめ主義に断固反対し、国家間の意見の相違や紛争は対話と話し合いによる平和的解決を終始堅持し、多国間主義を終始支持・実行し、国連中心のグローバルガバナンスシステムを守っています。わが国が提唱した「一帯一路」共同建設がすでに160余りの国(地域)と国際機構の賛同を得て、各国の共同発展と繁栄を力強く促進しています。

 孔鉉佑大使は次のように表明した。中日は友好的近隣国および重要な協力パートナーです。感染症の衝撃を前にして、両国の各界が続々と物資や手紙を送り合ったことは、中日両国人民の厚い情誼を届け、助け合う両国の優れた伝統をはっきりと示し、両国関係発展の国民基盤を一段と揺るぎないものにしました。中日の経済・貿易分野の協力も大きな強じん性を示し、今年1~8月の両国貿易は昨年同期の水準を維持しました。これは当面の情勢下で非常に容易でないことであり、両国それぞれの経済発展を力強く促しただけでなく、アジアひいては世界の経済が感染症の影響を脱し成長軌道に戻るために重要な役割を果たしました。双方は今後さらに人的往来再開の措置を実施し、2国間交流・協力により多くの原動力を注ぎます。

 孔鉉佑大使は次のように表明した。日本の新内閣がつい先日発足しました。我々は日本側と共に、両国関係の正しい方向をしっかりと把握し、相互尊重を基礎に、小異を残して大同を求めるようにし、さらに前向きの要因を積み重ねて、中日関係の持続的で安定した前進を図りたいと思っております。両国の各界の方々が一段と力を結集し、手を取り合って各分野の交流と協力を深め、中日の平和、友好、協力の新たな一章を共に書き記すことを心よりお願い申し上げます。

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 書簡に同封したDVDは、今年中日両国が感染症対策や経済回復などにおいて起きた感動的なエピソードを記録したものです。

  中華人民共和国成立71周年特別企画「激動2020」映像URL:https://twitter.com/ChnEmbassy_jp/status/1310508074122096641