楊宇公使,日本国立感染症研究所の脇田隆字所長とビデオ交流
2021/08/26

 8月24日、楊宇公使は日本政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会・会長代理を務める日本国立感染症研究所の脇田隆字所長とビデオ交流を行った。大使館の張漪波公使参事官、秦衛東参事官および日本国立感染症研究所の鈴木基感染症疫学センター長、齋藤智也感染症危機管理研究センター長、松岡隆介国際協力室長が同席した。

 楊宇公使は次のように表明した。現在、世界では新型コロナウイルス感染症が引き続き蔓延し、デルタ変異株が急速な広がりをみせ、各国の感染症対策はいずれも大きな試練に直面している。習近平主席は、感染症の大流行を前に、われわれは人類衛生健康共同体の理念を堅持し、団結・協力して困難な局面を共に乗り越えなければならないと強調した。中国は一貫して責任ある科学的な態度に基づき、国際感染症対策協力を推進し、遅滞なく国際社会と予防抑制の経験を交流し、力の及ぶ範囲で防疫援助を行い、世界最大規模のワクチン協力行動を繰り広げてきた。

 さらに次のように述べた。中日は近隣国であり、コロナ禍を前にして苦難を共にしている。新型コロナウイルス感染症の発生以降、双方は感染症との闘いで積極的なインタラクションを図り、支持し合い、同舟相救う友好的な美談を生み出した。われわれは日本側と引き続き感染症対策協力を進め、一日も早く感染症に打ち勝つことを目指していきたい。日本の国立感染症研究所は感染症予防治療の権威ある科学研究機関で、長期にわたり中国疾病予防制御センターなどの関係機関と緊密な協力関係を維持してきた。双方が引き続き意思疎通と交流を強化し、中日の連携した感染症対策のために一層大きな努力をすることを期待している。

 脇田氏らの専門家は現在の日本の感染状況についての見方を示した後、次のように述べた。感染症の発生以降、国立感染症研究所は中国疾病予防制御センターと感染症への対応について緊密な意思疎通・協力を維持しており、日中韓3カ国の疾病予防制御機関はさらに感染症フォーラムを共同で開催し、感染予防抑制について交流と討論を深めた。今後、中国側との感染症対策協力を引き続き強化することを願っている。

 楊公使はまた、新型コロナウイルス発生源追跡問題における中国側の立場を説明し、日本側と意見を交わした。