台湾漁船75隻が日本政府に抗議するため釣魚島へ
2012/09/24
 

   台湾宜蘭の漁民を乗せた75隻の漁船が24日午後3時ごろ、南方澳漁港を出発、釣魚島に向かった。漁船団は釣魚島近海を航行し、「生存のために漁業権を守る」活動を展開、日本政府による釣魚島不法「購入」に抗議する。

   雨のなか宜蘭の南方澳漁港を訪れた記者は、今回の活動に参加する漁船が「伝統的漁場を侵犯することを許さない」などの横断幕を掲げているのを目撃した。宜蘭釣魚島漁業権保護準備委員会の陳春生主任委員は24日午後1時記者会見し、次のように説明した。釣魚島は台湾漁民の伝統的な漁場で、日本政府がこのほど釣魚島を「国有化」したことによって、この海域が我々の世代に奪い取られてしまう可能性が出てきた。そのため、我々は自発的に「生存のために漁業権を守る」活動を展開するのだ。

   75隻の漁船は25日午前5時、釣魚島の西南約20キロに到着し、海上で待機している30隻あまりの漁船と合流し、5隻1組で、釣魚島の周りを時計周りで航行して日本政府の不法「購入」に抗議する。