叢書「日中関係史1972~2012」 東大出版会から刊行
2012/09/25
 

   日本の中日関係の研究者、学者がまとめた叢書「日中関係史1972~2012」全3巻が25日、東京大学出版会から刊行された。

   同書は笹川日中友好基金「日中関係史」研究事業の成果をまとめたもので、政治、経済、社会・文化の各巻に分かれ、東京大学出版会から刊行された。約60人の中日関係の研究者、学者の最新の研究成果が収録されている。政治の巻の編集を担当した高原明生東大教授は出版説明会で、同書は日本側の視点で日中国交正常化から40年間の両国関係を整理、分析したもので、両国間の相互理解と認識を深める一助になることを希望していると述べた。

   2008年に中国社会科学院社会科学文献出版社から叢書「中日友好交流三十年」が刊行された。同書を編集した中国社会科学院近代史研究所の歩平・所長は、同時期の両国関係の史実に対し、中日の学者の観察の角度は多少異なるが、論争を踏まえて対話を続けることは非常に重要であり、同時に論争中の問題を一時棚上げすることもまた必要であると指摘した。

   社会科学院文献出版社の謝寿光社長は、年内に「日中関係史1972~2012」の中国語版を刊行したいとしている。「中日友好交流三十年」の日本語版は2009年に東京大学出版会から刊行されている。

(東京9月25日発新華社)