温家宝総理,菅直人首相と電話会談
2011/04/14
 

 温家宝国務院総理は12日、日本の菅直人首相と電話会談を行った。温総理は日本の大地震と津波による災害に改めて見舞いの言葉を述べ、中国は日本の震災救助を支援し、震災救援・復旧などの面で日本との協力を強化する用意があると強調した。

 温総理は、中日両国は互いに重要な隣国で、中国政府は中日関係を重視しており、日本と共に両国間の四つの政治文書の原則に基づき、中日関係の健全かつ安定した発展を推進することを願っていると表明した。

 日本が海に放射能汚染水を排出した問題について、温総理は次のように述べた。中国政府と人民はこのことに関心を表明しており、日本政府が海洋環境、特に周辺国への影響を十分重視し、関係の国際法を厳守し、有効な予防措置をとり、また迅速に中国側に関係の状況を全面的かつ正確に通報することを求める。

 菅首相は次のように述べた。日本の地震・津波災害に対し中国は直ちに国際救援隊を派遣し、また被災地に多くの無私の援助を行った。胡錦涛主席は自ら日本大使館を弔問し、犠牲者を哀悼した。日本政府と国民を代表し、中国に心からの感謝を表明する。今回の震災で犠牲となった中国公民に深い哀悼の意を表す。

 菅首相は、福島第1原子力発電所事故に遺憾の意を表し、中国を含む国際社会に関連の情報を迅速、正確に提供し、透明性を確保するとともに、事故原因を徹底調査し、世界の原子力安全協力に貢献すると表明した。

 菅首相は、日中両国は一衣帯水の友好国で、日本は日中関係を非常に重視しており、中国と共に努力し、災害防止・救助、原子力安全、クリーンエネルギー、人文(人と文化)などの分野の交流と協力を強化し、日中の戦略的互恵関係を発展させることを願っていると述べた。

(北京4月12日発新華社)