北京で両岸経済貿易フォーラム開幕賈慶林、連戦両氏が講演
2006/04/15

 

 中国共産党中央台湾工作弁公室台湾海峡研究センターと台湾の中国国民党国政研究基金会が共催する両岸経済貿易フォーラムが14日午前、北京で開幕した。中国共産党中央政治局常務委員で中国人民政治協商会議(政協)全国委主席の賈慶林氏と中国国民党名誉主席の連戦氏が開幕式に出席し、それぞれ講演した。

 賈氏は「民を本位とし、協力を深め、両岸の経済・貿易の互恵とウィンウィン(共に勝者となる)の新局面を切り開こう」と題して講演し、その中で「今回のフォーラムは胡錦涛総書記と連戦主席の昨年の会談のプレスコミュニケの重要な措置を実行に移すものであり、国共両党の継続的交流と両岸関係における大きな出来事である。今回のフォーラムは両岸の経済・貿易交流と直接通航をテーマとしており、経済・貿易協力を深め、平和、安定、発展の両岸関係を築くうえで、重要かつ積極的影響を与えるだろう」と指摘した。また両岸の経済交流・協力を全面的に深め、拡大することについて提案を行った。

 連氏は「平和・繁栄、両岸の期待」と題して講演し、その中で「われわれはすでに両岸が協力し、互いに支援し、共に栄え、共に利するための窓を開いた。われわれは一つに団結し、心と手をつなぎ、中華民族の光栄、進歩、繁栄の歴史の新しい一ページを記そう」と述べた。

 開幕式には大陸側から劉淇・中国共産党中央政治局委員・北京市党委書記、曽培炎党中央政治局委員・副首相、唐家セン(王+旋)国務委員、王岐山北京市市長、台湾側から中国国民党副主席の呉伯雄、江丙坤、関中、林益世の各氏、親民党の殷乃平代表、新党の郁慕明主席らが出席した。

 開幕式は共産党中央台湾工作弁公室の陳雲林主任と国民党国政研究基金会の林豊正副理事長が共同で主宰した。

 フォーラムは会期2日で、関係部門の責任者、両岸の工商企業界の著名人、ビジネス、農業、観光、海運、水運、金融などの分野の団体の責任者、著名な専門家、学者、大陸に進出している台湾系企業協会の会長ら、合わせて500人余りが出席している。

 (北京4月14日発新華社)