陳雲林海協会会長一行、台北に到着
2008/11/04

    中国大陸側の台湾側との交流窓口機関、海峡両岸関係協会(海協会)の先遣隊と台湾側窓口機関、海峡交流基金会(海基会)の関係者は1日、台北で3日の両会台北会談と陳雲林会長を団長とする海協会協議代表団の訪台スケジュールについて協議した。同日、海基会の江丙坤理事長、高孔廉副理事長兼事務局長が記者会見を行い、スケジュールについて発表した。

    海協会協議代表団の台湾でのスケジュールは次の通り。

    3日=午前、北京空港から台北に向かう。昼、桃園空港に到着し、直ぐに宿舎のホテル円山飯店に向かう。午後、陳雲林氏は故辜振甫海基会理事長の夫人、辜厳倬さんを表敬訪問する。海協会の副会長と海基会の副理事長が取り決めに関する予備協議を行う。夜、海基会が歓迎夕食会を開く。

    4日=午前、両会は指導者会談、すなわち第2回「陳江会談」を行う。午後、取り決めに調印する。続いて海協会と海基会がそれぞれ記者会見を行う。陳雲林氏が台湾「大陸委員会主任委員」の頼幸媛氏と会見する。海基会がパーティーを開く。夜、中国国民党の連戦・名誉主席が陳雲林氏一行を招宴する。

    5日=午前、(台湾海峡)両岸工商・海運座談会、両岸金融座談会がそれぞれ開かれる。昼、親民党の宋楚瑜主席が陳雲林氏一行を招宴する。午後、陳雲林氏一行は新竹科学工業園区(パーク)を見学する。夜、中国国民党の呉伯雄主席が陳雲林氏一行を招宴する。

    6日=午前、陳雲林氏一行は両岸希少動植物相互寄贈に関する記者会見を行う。大陸側は台湾同胞にジャイアントパンダと希少植物のハンカチノキを寄贈すると発表し、台湾側は返礼として希少動物のタイワンカモシカとニホンジカを贈ると発表する。昼、台湾商工業界が陳雲林氏一行を招宴する。午後の予定はまだ決まっていない。夜、海協会が答礼宴を開く。

    高事務局長は記者団の質問に答えて次のように述べた。両会の1日午前の協議は順調に行われ、大陸側がスケジュールの機密保持問題で海基会に圧力をかけるようなことはなかった。海協会協議代表団の一部スケジュールは適当な時機に、双方の合意後、改めて公に説明する。一部スケジュールの細部について暫時公表できないのは、台湾当局が陳雲林氏一行のスケジュールが順調にいくよう保証し、安全警備の面で不備がないようにしなければならないと考えているためだ。台湾の民衆が実務的、理性的に客好きの性格を示し、礼を持って客をもてなすよう呼びかける。

    記者会見で高事務局長は海基会協議代表団の名簿を発表した。代表団は江理事長、高事務局長はじめ当局の関係部局、海基会の関係者合計21人で構成されている。

    海協会の先遣隊は31日夜、台北に到着した。メンバーは鄭立中常務副会長、李炳才専従副会長、李亜飛秘書長ら。

    (台北11月1日発新華社)