両岸同胞は両会協議に大きな希望託す陳雲林会長強調
2008/11/04

  海峡両岸関係協会(海協会=大陸側の対台湾民間交流窓口)の陳雲林会長は3日、海峡交流基金会(海基会=台湾側の対大陸民間交流窓口)が台北で開いた歓迎式であいさつし、両岸(大陸と台湾)同胞は、今回台北で開かれる両会(海協会と海基会)協議に大きな希望を託しており、我々は重大な責任と光栄ある使命を負っていると強調した。

  陳会長は冒頭、海基会の江丙坤理事長と多くの台湾住民の温かい歓迎に心から感謝し、海峡対岸の血を分けた2300万同胞に対する13億大陸人民の誠意を伝えた。

  陳会長は次のように述べた。今回代表団は二つの主要な任務を担って台湾を訪れた。第一は空の直航路、海の直航路問題、郵政協力、食の安全に関する問題について海基会と話し合い、取り決めに調印することだ。第二は世界的な金融危機が両岸(大陸と台湾)経済にもたらしている影響に対応する問題について意見を交換することだ。また観光協力分野でとられている措置を速やかに改善し、台湾を訪れる大陸観光客を増やす問題についても十分な意見交換を行い、両岸が討議する金融関連問題や来年両会が協議する問題についても手配を行う。

  また「今回の両会協議の任務は非常に明確で、非常に単純だ。いずれも両岸同胞の利益にかなっており、両岸の政治問題にかかわるものではなく、島内の政治問題にもかかわっていない」と強調した。

  陳会長は次のように述べた。今回開催される台北での両会協議は苦労して実現したもので、大切にしなければならない。新たなプロセスを踏み出した両岸による制度化協議は、両岸関係が重要な歴史的一歩を踏み出したことを示すものだ。この日のために、両岸の友人、特に多くの台湾の友人は、心血を注ぎ、貢献してきた。この日のために、二人の先輩、汪道涵会長と辜振甫理事長は努力を重ねてきたが、その願いはかなわなかった。二人の先輩はすでに亡くなっているが、黄泉の国で、きょうのこのシーンをみることができれば、大いに喜び安心するだろう。

  さらに「両岸の平和的発展は両岸同胞の共通の願いである。意思の疎通をはからなければ、相互信頼を深めることはできない。協力を進めなければ、ウィンウィン(共に勝者になること)を達成することはできない。両岸同胞の利益は両岸の平和的発展にかかわっており、両岸協議は両岸の平和的発展を促すために必ず通らなければならない道である」と強調した。

  (台北11月3日発新華社)