敦煌鉄道が全線開通、全長169キロ 甘粛省で唯一の観光専用
2006/03/04

 

 仏教石窟で有名な甘粛省敦煌と蘭新(蘭州―新疆ウルムチ)鉄道の柳溝駅を結ぶ敦煌鉄道、全長169キロが3日全線開通し、一番列車が運行された。

 これまで敦煌には鉄道がなかった。小宛、瓜州、甜水井、敦煌の4つの駅が新設された。甘粛省で唯一の観光専用鉄道。

 中国鉄道部と甘粛省が共同で建設したもので、総事業費6億4000万元(1元=約14円)。2004年9月7日に定礎が行われ、05年初めに全線着工された。

 蘭州鉄道局の計画によると、当初は旅客列車を1日上下4本運行し、年間の旅客数を158万人にする。長期的には1日上下8本運行し、年間の旅客数を209万人にする。貨物輸送は当面は年間389万トン、長期的には560万トンにする。

 敦煌は甘粛省河西回廊の最西端で、甘粛、青海、新疆の境界地域にあり、総面積は3万1200平方キロ。世界的に知られる歴史、文化都市で、現存する各種文化財は241カ所にのぼり、そのうち莫高窟、玉門関など3カ所はユネスコの世界文化遺産に登録されている。国内外から多くの人が訪れており、昨年は100万人を超えた。

 (蘭州3月3日発新華社)