習近平副主席 衆参両院議長と会見
2009/12/16

    習近平国家副主席は15日、東京で横路孝弘衆議院議長、江田五月参議院議長と個別に会見した。

    習副主席は呉邦国全国人民代表大会(全人代)常務委員長から横路、江田両議長へのあいさつと祝福を伝えた。両議長はこれに謝意を表した。

    習副主席は次のように指摘した。昨年、胡錦涛主席が日本を公式訪問し、両国関係を歴史の新たなスタート地点に立たせた。現在、中日関係は全体的に好調な発展を保ち、新たな発展のチャンスを迎えている。私の今回の訪問は主に日本の政府、政党、各界と幅広く接触し、理解を増進し、交流を促進し、協力を推進するものである。鳩山首相と率直で突っ込んだ意見交換を行った。双方は両国関係を発展させるための戦略的投入を一層拡大し、二国間協力を深め、アジアにおける協力を広げ、地球規模の挑戦(試練)に共同で対応し、中日の戦略的互恵関係をより大きく発展させるべきだとの認識で一致した。

    習副主席は次のように指摘した。議会交流は中日関係を構成する重要な部分である。中国全人代と日本国会は定期交流の仕組みを築き、実りある交流を行い、政治的相互信頼増進と中日関係発展促進で積極的役割を果たしている。双方がこの重要な場を通じて、対話と意思疎通を強め、相互理解・信頼を絶えず増進し、中日関係を前進させるよう希望する。

    習副主席は次のように指摘した。中日両国人民の友好的感情を一層深めることは中日関係の健全な発展にとって重要な意義がある。日本の国会と各議員は民意に重要な影響を与えている。われわれは日本の国会議員が両国関係発展のための好ましい世論環境をつくることを期待している。来年、中国は上海万博を開くが、中国は来年を万博観光年とすることを決めている。中国は日本と共にこの契機をとらえ、上海万博を人文(人と文化)交流の推進、両国民の相互理解と友好的感情の増進のための重要な場にすることを願っている。

    習副主席は次のように強調した。中国は一心不乱に建設に取り組み、一意専心発展をはかり、平和的発展の道を堅持する。これは中国政府と人民の確固たる意志である。中国は対外開放の基本国策を堅持し、互恵・ウィンウィン(共に勝者になる)を追求する。中国の発展はアジアと世界の繁栄を促し、日本を含む各国により一層大きな発展のチャンスをもたらすだろう。中国は調和したアジア、調和した世界の建設を積極的に推進しており、そのためにたゆまず努力したい。

    横路議長は次のように強調した。鳩山由紀夫首相が就任から3カ月間に胡錦涛主席、温家宝首相と何度も会談し、日中の戦略的互恵関係を一層発展させることについて重要な共通認識(コンセンサス)に達したことは、両国関係の好スタート実現に重要な意義がある。衆議院は中国全人代とずっと緊密に交流しており、両国関係の一層の発展のため積極的に努力したい。

    江田議長は習近平副主席の訪日を歓迎するとともに、次のように述べた。鳩山内閣発足以来、日中関係は好調な発展を保ち、寒い冬から抜け出て、春を迎えている。参議院は対中関係を非常に重視しており、中国全人代と毎年相互に訪問する交流の仕組みをスタートさせた。民意を代表する両国議会間の交流強化は日中関係の発展にとって重要な意義がある。

(東京12月15日発新華社)