東京で習近平副主席歓迎レセプション日中友好7団体と華僑4団体
2009/12/16

    日本を公式訪問している習近平国家副主席は15日昼、東京で開かれた日中友好7団体および華僑4団体による歓迎レセプションに出席し、演説した。

    習近平副主席は次のように述べた。訪日に際し、中日友好に携わる新旧の友人と友情を温め、中日友好の大計を語り合う機会を得ることができ、非常に親しみを感じている。日中友好7団体の友人は長年、中日友好の信念を持ち続け、両国関係の再建、改善、発展に重要な貢献をしており、中日友好事業の功臣である。中日両国人民はあなた方に感謝し、あなた方のことを忘れないだろう。60万余りの在日僑胞は長年、日本で仕事をし、生活し、自覚して積極的に中日交流の架け橋、紐帯となっており、中日友好事業の重要な使者である。祖国はあなた方に非常に感謝し、あなた方を気にかけており、故郷に戻って見てみることを歓迎している。

    習副主席は次のように強調した。中国政府は常に戦略的見地と長期的視点から中日関係を認識し、とらえ、中日友好政策を堅持している。日本の新政権は対中関係を重視し、両国関係をよりよく発展させると強調している。われわれは日本側と共に、両国の平和共存、子々孫々の友好、互恵協力、共同の発展という大目標の実現を念頭におき、勢いに乗って前進、行動し、各分野の交流・協力を強め、政治的相互信頼を絶えず増進し、共通の利益を拡大し、国民感情を改善して、中日の戦略的互恵関係を持続的に深く発展させることを願っている。

    習副主席は次のように指摘した。新中国成立から60年、特に改革・開放の30年に中国の姿は大きく変化し、改革・開放前のわれわれを悩ませた物不足経済は根本から改善された。同時に中国は依然として発展途上国であり、1人当たりの国内総生産(GDP)は世界104位である。中国が10数億の人口に恩恵をもたらす一層高い水準の小康(わりあいゆとりのある)社会を全面的に建設し、近代化を実現するには、まだ長い道のりがある。中国の改革・開放と近代化の過程で、日本政府と各界の人々は貴重な支持と協力を行っており、この機会に心から感謝を表したい。中国は終始変わらず平和的発展の道を歩み、互恵・ウィンウィン(共に勝者になる)の開放戦略を堅持し、平和が永続し共に繁栄する調和した世界、調和したアジアを築くため積極的に力を尽くす。中国の発展は日本を含む世界各国に重要なチャンスをもたらしており、今後ももたらすだろう。

    習副主席は次のように述べた。来年、中国は上海万博を開催する。2008年の北京五輪に続いてアジアで開かれる世界的な大きな催しである。われわれはより多くの日本の友人が訪れるのを歓迎し、同時に日中友好7団体をはじめ日本各界の人々と共に、この契機をとらえ、中日人文(人と文化)交流の新たな高まりを盛り上げることを願っている。

    習副主席は次のように強調した。中日の戦略的互恵関係を引き続き前進させることは両国人民の共通の願いである。手を携えて共に前進し、努力を続け、中日友好事業のより一層素晴らしい未来を共同で切り開き、中日両国人民に一層幸福をもたらそうではないか。

    レセプションは日本国際貿易促進協会(国貿促)、日中友好協会、日中文化交流協会、日中友好議員連盟、日中経済協会、日中協会、日中友好会館と日本華僑華人聯合総会、日本新華僑華人会、日本中華総商会、在日中国企業協会が共催した。日本の村山富市、羽田孜元首相、江田五月参議院議長、主要政党の指導者、一部閣僚および日中各界の友好人士約1000人が出席した。前衆院議長の河野洋平国貿促会長が出席者を代表してあいさつし、習副主席がレセプションに出席、日中友好に携わる新旧の友人を慰労したことに感謝するとともに、日中両国が手を携え、交流を深め、アジアと世界の平和・安定のために共に新たなより大きい貢献をするよう希望した。    (東京12月15日発新華社)