習近平副主席 麻生福岡県知事と会見
2009/12/17

    習近平国家副主席は16日午後、福岡で麻生渡福岡県知事と会見した。

    習副主席は次のように述べた。福岡は歴史的に有名な都市で、アジアへの玄関と称えられ、中国との交流は遠い昔に遡る。早くも隋唐の時代に、多くの遣隋使、遣唐使が福岡から中国へ向かった。長期にわたり、福岡の各界は中日友好の伝統を受け継いで、対中友好交流と協力を積極的に繰り広げた。昨年、中国四川のブン川(ぶんせん)=ブンはさんずい+文=で巨大地震が起きると、麻生知事はわざわざ見舞状を送り、福岡県各界の人々も次々に援助の手を差し伸べた。これに心から感謝したい。

    習副主席は次のように述べた。福岡は今回の訪日の最後の地だ。東京滞在中、天皇陛下にお会いし、鳩山首相と実り多い会談を行い、各界の人々と幅広く接触した。今回の訪問では積極的成果が得られ、所期の目的が達せられた。

    習副主席はさらに、次のように述べた。中国はいま人間中心(人を以て本と為す)、全面的で、調和のとれた、持続可能な科学的発展を推進し、資源節約型の、環境にやさしい社会の建設に努めている。両国には省エネ・環境保護、低炭素経済、循環型経済の分野で幅広い協力の余地がある。福岡県はエコロジーとハイテク産業面で豊富な経験と実践をもち、中国の関係省・市と循環型都市づくりの協力事業を進めており、すでに顕著な成果を収めた。午後、北九州市のエコロジーと環境保護への取り組みを視察して、福岡県のこの方面での先進的技術と成功の経験について理解し、強い印象を受けた。福岡県と経済界がその強みを十分生かして、両国の省エネ・環境保護協力に新たな貢献をするよう希望する。

    麻生知事は次のように述べた。福岡は中国との交流の窓口として、昔から中国と深い付き合いがあり、友好の歴史は古い。習近平副主席の訪日により福岡県民は中国に一層親しみを感じた。福岡と中国の経済、貿易、省エネ・環境保護などの分野の協力は深まっている。北九州市は以前公害で知られたが、いまは環境・生態系保護の模範都市になり、中国との交流・協力も増えている。今後、この方面の協力を一層強めて、中国の省エネ・環境保護事業に微力を尽くしたい。

    同日午後、習近平副主席は北九州市を訪問した。北橋健治市長は、同市の経済開発、環境保護・エコ、公害対策、廃棄物利用などの経験を紹介した。習副主席はまた、世界的に有名な、ロボットの生産・研究開発と環境保護サーボモーターを中心にした、世界的に有名なハイテク企業、安川電機を見学した。

    同夜、習副主席は麻生知事主催の歓迎宴に出席した。これには九州各界の友好的人々約500人が出席した。

(福岡12月16日発新華社)