兪正声氏,新疆で調査研究 社会の長期的安定確保を強調
2014/04/01

   兪正声共産党中央政治局常務委員・人民政治協商会議(政協)全国委主席はこのほど新疆を視察した際、第18回共産党大会、第18期中央委第3回総会(18期3中総)の精神と習近平総書記の一連の重要演説の精神を深く学んで貫き、社会の長期的安定というこの目指す点、力を入れる点をしっかりとらえ、民族大団結の旗印を高く掲げ、経済発展と民生改善の加速を長期的安定という全般的目標と確実に一致させ、新疆と生産建設兵団の諸活動を新たな段階に進めなければならない。

   3月26日から30日まで兪正声氏はカシュガル、アクス、ウルムチを訪れ、兵団の辺境にある農場や企業パーク、大学を視察し、各民族の幹部、大衆と改革、発展、安定の大計について話し合った。

   兵団の建設と発展状況が兪正声氏の今回の視察の重点だった。兪正声氏は兵団第3師団托雲牧場を訪れ、カラブラク羊飼育専門協同組合、キルギス族刺繍協会で牧場の経営状況などを詳しく尋ね、また民兵小隊の訓練を真剣に見学し、さらに兵団の住宅を訪れ、幹部や職員とひざを交えて話し合った。兵団第一師団アラル市では低所得者向け福祉住宅の建設とバイリンガル幼稚園の運営状況を実地に視察し、「南の果物を北で栽培する」拠点の施設農業の発展見通しを詳しく尋ねた。兪正声氏は次のように指摘した。兵団は創設からこの60年間、開墾と国境警備の使命を真剣に果たし、新疆の発展と安定をはかり、国境警備を固める重要な役割を果たした。発展パターンの転換を急ぎ、兵団の近代的産業体系を積極的に築き、経済の持続的で健全な発展を促し、兵団の実力を絶えず高めている。改革を全面的に深め、開墾と国境警備、特殊管理体制と市場メカニズム、兵団と地方の関係をしっかり処理し、兵団の発展活力を確実に強化し、安定維持と国境警備の役割をより一層果たさなければならない。

   26日、兪正声氏はカシュガル市ナイザルバグ鎮を訪れ、雇用促進事業を視察した際、ウイグル族の民族楽器ラワフを即興で弾いた。

   民生は民心につながる。兪正声氏は新疆各民族大衆の仕事と生活にずっと関心を寄せている。ナイザルバグ鎮では少ない投資で、期間が短く、効果が早く現れる雇用促進事業を視察した。宝鋼集団第8製鋼公司のカシュガル100万トン金製品基地、アクス紡織工業タウンなどを訪れ、労働集約型企業の発展と就業(雇用)けん引の状況を詳細に視察した。新疆大学と新疆軽工業職業技術学院では学科の整備と職業技術の教育・訓練の状況に関する説明に真剣に耳を傾け、教師、学生と親しく懇談した。兪正声氏は次のように強調した。民生改善の核心は雇用にある。労働集約型産業の発展をより一層際立った位置に据え、さまざまな形の実用技能訓練と国の共通語訓練を強化し、各民族の人々が良い暮らしをする能力と機会が得られるようにしなければならない。バイリンガル教育の質を一段と高め、職業教育資源を統合し、大学・専門学校の学科構成を見直し、少数民族学生の就業能力を高める努力をしなければならない。

   新疆の安定は大局にかかわる。兪正声氏は次のように強調した。社会の長期的安定という全般的目標に目を向け、党の民族政策と民族地域自治制度を堅持し、各民族大衆が「三つの離れない」(漢民族は少数民族から離れず、少数民族は漢民族から離れず、少数民族同士も離れない)考えを固め、(祖国、中華民族、中華文化、社会主義の道に対する)「四つのアイデンティティー」を強め、民族の団結、社会の安定、国の統一を一層守るよう導かなければならない。各民族人民にしっかり依拠し、「三つの勢力」(テロリズム、分離主義、宗教過激主義)と暴力テロ犯罪を断固取り締まり、安定維持のシステム・仕組みを整え、社会の大局の安定を維持しなければならない。

   張春賢党中央政治局委員・新疆ウイグル自治区党委書記、王正偉政協全国委副主席・国家民族事務委主任が視察に同行した。