内外記者100人が天洋食品を視察 ギョーザ中毒事件
2008/02/16

 

 中国国務院新聞(報道)弁公室と国家品質監督検査検疫総局(質検総局)は15日、100人を超える内外記者を組織して、河北省石家荘の天洋食品廠(工場)を取材させるとともに、現地で記者会見を開いた。

 天洋食品廠は日本で事件が起きたギョーザのメーカー。

 今回の取材には共同通信、NHK、朝日新聞など日本のメディア19社の北京特派員66人のほか、AP通信、CNN、香港フェニックステレビなど他の国・地域の特派員数十人が参加した。

 記者会見では、河北出入国検査検疫局の程方・局長、河北省農業庁の朱立傑副庁長、天洋食品廠のテイ夢路廠長(工場長)がそれぞれ河北省の検査検疫機関による調査の状況、天洋食品廠に対する日常の検査検疫監督の状況、河北省の農薬監視・管理状況および天洋食品工場の状況を説明した。その後記者たちは天洋食品廠の材料加工区、調理加工区、冷凍庫などの生産段階を見て回った。

 どの記者も生産加工区に入る前に、更衣、手洗い、消毒など十数の厳格な段階を経なければならず、時計、携帯電話、装身具は一切持ち込みを禁止された。工場は現在、操業を全面中止しているが、作業場はなお非常に清潔に保たれていた。また作業場の重要な段階に、ビデオカメラなどの監視設備が取り付けられていた。

 回収されたギョーザはすべて冷凍庫に納められ、「中国検査検疫」の封印がされている。テイ工場長は次のように話した。今回の事件は工場に大きな損害を与えた。いまは調査への協力に追われて、具体的損害額はまだ集計できていない。

 フェニックステレビの秦楓・記者は「作業場に入る時、アイシャドーや口紅も落とすよう求められた。工場の衛生チェックが非常に厳しいことがわかる。今回の取材はオープンで、見たい場所と物はほとんどすべてみられた」と語った。

 (石家荘08年2月15日発新華社)