「問題ギョーザ」は店舗内の殺虫剤が原因 徳島県が認める
2008/02/16

 

 徳島県の飯泉嘉門知事は14日の記者会見で、同県で回収された中国製冷凍ギョーザの包装から検出された微量のジクロルボスは販売内で使われた殺虫剤によるものとほぼ特定できると語った。

 日本のメディア報道によると、昨年末と今年初め、千葉県などで中国製冷凍ギョーザを食べた後食中毒になる現象がみられた。その後、日本の販売業者は全国各地から中国河北省天洋食品廠(工場)製のギョーザを回収した。徳島県の検査官は最初、「とくしま生活協同組合(生協)」傘下の店舗から回収された中国製ギョーザの袋の外側から微量のジクロルボスを検出した。続いて、店舗内の日本製冷凍食品や商品棚からも微量のジクロルボスが検出された。徳島県の「問題ギョーザ」は明らかに、店舗内の殺虫剤に汚染されたものだった。

 この店舗で使われた殺虫剤は厚生省が2004年に食品の置かれた場所での使用を禁止していたもの。徳島県はすでにとくしま生協と同店舗の害虫駆除業者に改善を求めているという。

 日本でギョーザ中毒事件が起きた後、中日双方はただちに一連の調査を進めた。中国国家質検総局はこのほど、中日双方のこれまでの調査結果から、日本で起きたギョーザ中毒事件は残留農薬に起因する食品安全性事件ではないと考えられ、人為的破壊事件、個別の事件の可能性があると発表していた。専門の調査作業は現在も続けられている。

 (東京08年2月15日発新華社)