中国,食品安全法実施条例を公布 20日から実施
2009/07/28

    温家宝首相は今月20日、「中華人民共和国食品安全法実施条例」を公布する第557号国務院令に署名した。新華社は24日、条例の全文を配信した。

    条例は今月8日の国務院第73回常務会議で採択されたもので、全10章64条。企業の食品安全第一責任者としての責任を一層徹底し、各官庁の食品安全監督管理面の職責を強化し、食品安全法の比較的原則的な一部規定を具体化することを目的としている。

    条例は食品生産業者の食品安全第一責任者としての責任を徹底するため、次のように規定している。▽食品生産企業の安全管理責任を徹底する。▽食品卸売企業の販売記録制度を確立する。▽飲食サービス業者の安全管理責任を規定する。

    地方各級政府と政府関係官庁が食品安全監督管理責任を確実に果たし、食品安全法で定められた責任の分担と統一調整を結びつけた食品安全監督管理体制を効果的に実施するため、条例は次のように規定している。▽地方政府の食品安全監督管理業務調整・協力の仕組みを整える責任を強化する。▽食品安全リスク監視の計画、基準を決める担当官庁を明確にする。▽各官庁の食品安全監督管理業務における調整・協力を強化する。

    食品安全法の全面的かつ有効な正しい実施を確保するため、条例は食品安全法の中で比較的原則的な制度を具体的に規定している。主なものとして▽食品安全リスク評価作業を実施すべき状況▽食品再検査制度の細則▽食品安全日常監督管理情報の内容▽食品取扱者が「ウイルス性肝炎」など食品の安全にかかわる疾病にかかっている場合の規定―などがある。

    条例は今月20日から実施されている。

(北京7月24日発新華社)