呉江浩中国駐日大使は3月31日、「人民政協報」第4面のコラム欄「時事観察」に「『15・5計画』:民生福祉の図を描き、協力ウィンウィンの章を記す」と題する署名文章を寄稿した。全文次の通り。
春は年の始まりであり、万象が新たになる。第15次5カ年計画がスタートする年の春に、中国の全国両会は「15・5」計画要綱を審議・採択した。16の「強国」建設目標から、庶民の生活に気配りした「重要で細かな事柄」に至るまで、この要綱は中国の今後5年間の発展の壮麗な絵巻を描き、激動する不安定な世界に非常に貴重な確実性をもたらした。
中国の「15・5」計画要綱の編成過程は全過程人民民主主義の生き生きとした実践である。「要綱」起草グループは各地域で40回余りの調査研究を行い、50回余りの特別座談会を開き、ネットユーザーから累計で311・3万件余りの提言を集めた。末端からのそれぞれの声が十分に取り入れられ、国の発展の大計に融合された。政協全国委員として、私は討議・協議に全過程で参加し、「15・5」計画要綱の策定が人民の期待、政府の方向性に合致していることを肌で体得した。最も幅広く、最も偽りがなく、最も効果的な民主主義の道筋を示しており、全人民が発展の青写真を描くという制度の優位性が浮き彫りになった。
「15・5」計画は中国の質の高い発展の新たな章を開くだろう。第14次5カ年計画期に、中国は尋常ならざる衝撃・挑戦に耐え、主要な目標・任務を滞りなく達成し、経済力、科学技術力、総合国力が新しい段階へと飛躍した。新たな起点に立ち、中国の「15・5」計画要綱は「質の高い発展で顕著な成果を収める」を7大主要目標のトップに置いており、6大分野の109件の重大工事プロジェクトにより、「パノラマ」は実務的で実行可能な「施工図」に変わるだろう。要綱全体の中に「イノベーション」という言葉が139回現れ、名実相伴う「高頻出ワード」「キーワード」である。科学技術革命と産業変革が中国で加速度的に進行しており、イノベーション駆動の勢いはますます力強いものとなっている。近代的産業体系を築き、ハイレベルな科学技術の自立自強を加速させることは中国の「15・5」計画期における「先陣を切る」2大戦略任務となっており、中国は全力を挙げて新興支柱産業と未来産業を育成、強大にし、強い科学技術から強い産業、強い経済への転換ルートを開くだろう。
中国の「15・5」計画は民生福祉の新たな温かみを伝えた。習近平総書記は、各「小家(家庭)」が熱気にあふれていれば、中国という「大家(国家)」は日増しに発展するのであると強調した。「15・5」計画要綱を見ると、民生指標の占める割合は3分の1を超え、中国式近代化での「民生を大と為す」価値方向を深く解き明かしている。計画要綱の中には雇用の安定、所得増の促進に対する実務的手配があり、都市・農村住民の所得増と質の高い完全雇用を促進し、充実した社会保障ネットワークを築くことを提起しているだけでなく、「一老一小(高齢者と子ども)」に対する心からの思いやりがあり、老人が安心して晩年を過ごし、若者が出産を望むようにするため、基本高齢者介護サービス体系づくりを強化し、出産・育児・教育コストを下げることを明確にしている。それと同時にさらに、モノへの投資とヒトへの投資を一体的に捉え、超長期特別国債を手配し、消費財買い替え・下取りの範囲を拡大して、感情型・体験型消費に対する庶民の新たな期待を満足させる。これらの微に入り細を穿つ民生思いやりリスト、実感でき手が届く政策措置は中国の人民大衆のより良い生活への憧れと期待に次々と応えるものである。
中国の「15・5」計画は開放協力の新たな枠組みをはっきりと示している。この計画は中国の発展の青写真であるだけでなく、中国と世界がチャンスを共有する新しいビジョンでもある。ますます強まる保護主義の逆風を前に、中国は終始断固として多国間主義と開放協力を選択し、世界とチャンスを共有し、共同の発展を図っている。現在、中国はすでに160余カ国・地域の主要貿易相手となり、モノの輸出入は9年連続で伸び、イノベーション・グリーン・インテリジェンスの要素が増え続けており、世界の4分の3を超える国々が「一帯一路」共同建設の大家庭に加わっている。過去1年間に、中国に新設された外資系企業の数は19・1%の伸びを示し、世界で最も完備した産業体系、超大規模な市場優位性および市場化、法治化、国際化のビジネス環境により、外国企業は次々と中国への信任票を投じている。中国と同行することはチャンスと同行することであり、中国に投資することは未来に投資することだ。「15・5」計画期に、中国は世界と手を携え、「同じ目標に向かう」より多くの素晴らしい物語を書くだろう。