習近平主席は、「時代の責任を共に担い、敢然と先鋒(せんぽう)の力になろう」と題する重要演説を行った。
今年はBRICS協力20周年に当たる。この20年間、BRICSの協力メカニズムは絶えず発展し、強大になり、勢い盛んな活気と活力を示し、現在の世界において最も影響力を持つ新興市場と発展途上国の協力プラットフォームとなった。これは自立自強の20年である。BRICS諸国は自身の国情にかなった発展の道を積極的に模索し、新興市場と発展途上国が連合して自強を図る手本となった。これは苦難を共にしてきた20年である。BRICS諸国は手を携えて国際金融危機、新型コロナ、気候変動などの挑戦(試練、課題)に対応し、グローバルサウスの共通利益を断固守り、世界に安定性とプラスエネルギーを提供した。これは実り豊かな成果を収めた20年である。BRICSは歴史的なメンバー拡大を実現させ、全方位・多層的協力の枠組みを確立し、「大BRICS協力」による質の高い発展という新しい段階に入った。
現在、世界の100年に一度の変局が加速度的に進行しており、グローバスサウスは非常に強大となり、世界の多極化は阻むことができないものだ。これと同時に、一国主義、強権政治が時流に逆らうようにしてわき起こり、多国間主義と国際秩序が痛手を受けており、平和の赤字、発展の赤字、安全保障の赤字、ガバナンスの赤字は増える一方である。BRICSは断固として歴史の正しい側に立ち、敢然と時代の先鋒になり、国際秩序がより公正合理の方向に沿って発展するようリードし、手を携えて人類運命共同体の構築を図らなければならない。
第一に革新発展の先鋒とならなければならない。主導権をしっかりと握り、人工知能(AI)協力を強化し、オープンソース化、協力・共有を奨励し、実務協力が革新へと進み、高みを目指すのを促す。BRICS各国が世界AI協力機構に積極的に参加することを歓迎する。中国はAIのエンパワーメントによるBRICS新型工業化イニシアチブを打ち出しており、各方面と共により多くの開発・応用成果をつくり、産業チェーン・サプライチェーン(供給網)協力を深めていきたい。
第二に平和と安定を守る先鋒とならなければならない。共同・総合・協力・持続可能な安全保障観を守り、冷戦思考と陣営対抗に反対し、他国の主権を侵害し、他国の内政に干渉することに反対し、ホットスポット(地域紛争)問題の解決に建設的に参画し、対応策・抜本策併用の道を求めるためにBRICS独自の貢献をする。中国はBRICSのメンバーとともに、中東・湾岸地域の平和と安寧の実現のためにしかるべき貢献をする用意がある。
第三に文明の相互参照を促す先鋒とならなければならない。全人類共通の価値を広く発揚し、文明の交流・相互参照、調和・共生を提唱する。BRICS人文(人と文化)交流フォーラムを立派に開催し、国政運営の経験を分かち合い、国家間関係の安定と発展のためにプラスのエネルギーを集める。文化、観光、スポーツなどの協力を深め、若者交流に力を入れ、民衆が日常的に行き来し、知り合い親しくなるよう促す。
第四にグローバルガバナンスを改革・整備する先鋒とならなければならない。国際関係の民主化という大勢に順応し、より公正合理のグローバルガバナンスシステムの構築を図り、国連の権威を守る。世界貿易機関(WTO)を中核とする多角的貿易体制を支持し、あらゆる形の保護主義的措置を阻止する。サイバー、宇宙、深海などの新しい分野におけるグローバルガバナンスをリードし、グローバルサウス諸国の発言権を高める。
20年にわたる苦難の歩みの中で、団結協力はつねにBRICS事業発展の力の源泉だった。率直かつ誠実な処遇、求同存異(小異を残して大同に就く)を堅持し、互いの核心と関心事を尊重し、意思疎通・対話によって相互理解を増進し、矛盾や意見の相違を適切に処理し、BRICS協力の安定的かつ永続的な発展を確実にしなければならない。中国は来年BRICS議長国の職務を引き継ぎ、第19回BRICS首脳会議を主催する。中国は各方面と共通認識(コンセンサス)を凝集し、未来を切り開き、BRICS協力の3回目の「金色の10年」をスタートさせ、繁栄・進歩の明るい前途を共に開くことを願っている。