北京五輪期間中の農産物供給・安全を保証
2008/01/09

 

 今年の北京五輪大会期間中、中国農業部は北京の農産物市場の十分な供給を保証し、食品の品質と安全を保証し、供給の多様化に配慮する。

 農業部の高鴻賓次官が8日の国務院新聞(報道)弁公室主催の記者会見でこう述べたもので、高次官はさらに次のように強調した。

▽農業部は13の一級行政区政府と農産物品質・安全保証行動を実施し、全国の農産物の品質・安全レベルを高め、安定させる。北京五輪組織委員会は食品供給担当の専門部門を設け、選手、審判、監督・コーチの食品の安全を保証する。

▽選手に提供する食品は主に中国のものだが、少量の食品の輸入が必要になる可能性も排除しない。

▽昨年8月から農業部は関係省庁と共に全国農産物品質・安全特別対策を実施し、これまでに一応の成果をあげている。しかし、農産物は鮮度が重要で、腐りやすく、汚染源が複雑で、さらに農業の組織化率が低いことから、農産物の品質と安全の監視は依然として任重く道遠しの状態である。

▽対策の進み具合も各地でばらばらで、一致していない。中国には2億4000万の農家があり、農業生産の組織化率が低い。農業部は対策の成果を全面的に定着させ、長期的な仕組みづくりに力を入れる。

▽農業部は農業資材と農産物の監視、廃棄処分、回収制度・仕組みをつくり、品質追跡(トレーサビリティー)と責任追及の制度を整え、予測・警戒と緊急対応処置の仕組みをつくる。

▽農業部は今後3―5年に農業生産の実情と消費者の消費の特徴にかない、また国際的な食品のルールと基本的に一致する農業規格体系を整備する。同時に農業けん引企業、農民専門協同組合組織、大型農家が規格に従って生産し、品質・安全レベルを高めるのを奨励、支援する。

 (北京1月8日発新華社)