チベット・ニマ県の地震で家屋134棟損傷 死傷者はなし
2014/04/01

   チベット自治区ナクチュ地区ニマ県緊急対応弁公室によると、3月31日、同県でマグニチュード(M)5・5の地震が起き、4月1日午後7時までの集計で家屋134棟がさまざまな程度損傷し、うち危険な状態のものが1棟、中程度の亀裂が14棟、軽度の亀裂が119棟となっている。

   同県緊急対応弁公室の責任者ツェタシ氏は次のように語った。今回の地震で人や家畜の死傷はなかった。現在、現地の人々の仕事や生活の秩序は正常で、政府は危険家屋の住民のためにテントを用意した。今後、地元政府が震災復旧、復興活動を行う。牧畜民の損傷した家屋の補修、再建を支援し、地震保険の保険金支払いを申請し、被災者の仕事と生活の一日も早い復旧をはかる。また自然災害に対する緊急対応策を強化し、関係の訓練を行い、住民の地震・減災対策の意識を高める。

   県名のニマは「太陽」の意味で、チベット自治区の北部に位置し、平均標高が5000メートル以上あり、地震多発地帯である。県には一つの鎮と13の郷があり、北部は広大な無人地区。

   中国地震台網の観測では北京時間2014年3月31日午前1時10分、マニ県でM5・5の地震が発生した。震源の深さは10キロ。