「法輪功」の信者、実の父母を殺害
2004/02/05

  河北省滄州市所轄の任丘市青塔郷張各庄村の「法輪功」の信者?朱長久は「法輪功」の邪説を信じ、自分の父母は1999年11月25日夜に死ぬべきであると決め付けた。26日早朝、朱長久は両親がまだ生きているのを見て、無造作に窓台の上から鉄製のハンマーを取り出し、年老いた父?朱振亮の頭上に振り下ろした。朱長久の母?董大挙は惨状を目にして、大声でわめき助けを呼びながら、ハンマーを奪い取ろうとしたが、既に爆発し自分の考えに取り付かれていた朱長久は、更にハンマーで母親の頭を殴り付けた。父母が必死に抵抗するのを見て、朱長久は部屋からはさみを持ち出し、父母を刺した。73歳と69歳の年老いた両親はこのようにして、邪教に惑わされた自らの息子に殺された。

  今年33歳になる朱長久は、8年前隣の村に住む女性と結婚し、2人の可愛い子供に恵まれ、豊かに暮らしていた。しかしこの幸せも1996年に壊された。その年、朱長久容疑者はマーケットで一冊の「法輪功」の書籍を購入し、「法輪功」の修行を始めた。以来、修行を積めば積むほど彼は自分を失い、子供が病気になったときでさえ、医者に診せたり、薬を与えたりすることはなかった。家族の再三にわたる忠告にも耳を貸さず、熱心に修行を続けた。

  中央政府が「法輪功」を取り締まる命令を下した後、朱長久の父母は、「法輪功」関連の書籍やテープなど全て焼却し、朱長久はそのことを恨んでおり、長い間両親と話をしなかった。書籍が焼却されたので、朱長久は写本を探し出し、自らひっそりと屋内で修行していた。朱長久の妻の話によると、村の幹部および民警は、何度も話をするために朱長久を訪れ、李洪志の歪んだ邪説を信じないることのないよう、また邪教と徹底的に決別するよう忠告を行なった。朱長久は口では、そうすると答えながらも、実際はひっそりと修行を続けていた。

  朱長久は、先ごろ既に当地の公安機関刑事によって拘留された。朱長久の供述によると、彼の殺人は「転法輪」から学んだものであり、この本の「理論」には、人が生きていることが即ち罪であり、死んでこそが幸せを享受できるとある。そのため朱長久は両親が「幸福を享受する」のを手助けしたのだと言う。